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ジェットコースター人生 その32

連絡が取れたのは3日後でした。まだ詳細が分からないと言われま

したが、情報は他から入ってきました。知らせてくれた人は、こちらの事情は知りません。だからこそ、その信ぴょう性は増しました。商品を送るすんでのところで助かった。その時は一番にその言葉が浮かびました。

水面下で事態が進展していてもいつもどうり何事もなく最善を尽くすもの。上司のそれを感じさせない応対はさすがというべきなのでしょう。

何回か同じような経験しました。最後まで安心できない。「人を信頼しても信用はできない。あなたに限って、はこちらの思い込み」ということを学びました。

ありがたいことに本の評判は予想以上というか販売元が薬局という安定した会社なので、その販売力は全国の提携店ですごいものでした。私もその説明に全国の支店に出張しました。美容と健康への関心が少し健康に移らざる得ない年齢の女性はまだ美容に関することも手放したくない。体型の崩れを何とかしたいと願っていることがよくわかりました。

来月の予約をもらって帰るので、どんどんスケジュールが詰まっていきます。その分商品の準備も必要になり瞬く間に余るかと心配した商品がはけていきました。

ある時全国を回るキャラバンの一員に参加しませんか?というお誘いがありました。全国の婦人会のグループが年に一度の展示会を催している。

いいお話ですが、私が行くわけにはいきません。

その時大学生で、エステ学校を卒業した娘が参加することになりました。

彼女は旅行気分ですがそんな容易なことではないことは十分わかっています。荷作りをする娘に「謙虚に接客しなさい」とだけ伝えました。

まずは滋賀県の膳所というところから。あの人見知りで私の後ろに隠れていた娘はもうそこにはいません。逞しささえ感じて送り出しました。




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