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仲人の仕事  焦る父親、呑気な息子

先日、男性会員の父上に会うことがありました。
商売をして50年。自信に満ちたぼっけもんです。鹿児島から神戸に居を構えて大変エネルギッシュな方です。

同じ体格の長男は見た目はぼっけもんですが、優しさが前面に出ているおとなしい男性です。

その優しさが父親にとっては物足りない。
今まで結婚もせず商売一筋は良しとしてももう子供がいてもいい年頃。
早くこの商売を渡したいと常づねいわれます。
どんな人でもいいから早く早くと。

息子が頼りないからしっかり任せられるお嫁さんに来てほしい。
「見合いはどうなってる?」何にも報告しない息子にちょっとお怒りです。

何度かお見合いしましたが、ご縁がないようでと言っても、お見合いすればすぐに結婚できるみたいな鼻息です。

「息子が断るんですか?」そんな悠長なと言いますがお見合いは相手のある事。
こちらが気に入っても相手の答えがそうでないということです。

「息子は体も丈夫で、ちょっと頼りないがとてもやさしい子!」
断られる理由がないと言わんばかりです。

が…。現実の厳しさ。親が思うほど結婚は簡単ではなく、自分たちの時代の親が決めた相手を受け入れる時代ではありません。

「日本全国何処の人でもいいから、頼みます。」と言い残して出かけられました。

こちらは相手に何も要求していないのだから相手も!と思うのはちょっと違います。

いくら遠くの人とお見合いが成立してもZOOMは不得意、直接会ってとなると自然と近隣の方となります。

一人で切り盛りしているので目が回るほど忙しいようで、じっとしていることがありません。最初は仕事の方が大事と言うほどお見合いには消極的でした。

やっとその気になってもなかなか見つかりません。
親の気持ちもわかりますが、あまり顔を見るたびにお見合いのことを言われるのも疲れるでしょう。

私は毎日お薦めの方を探してラインしますが、見ていなかったり気が乗らなかったりとなかなか彼の気持ちを掴むことが出来ないむずかしさを痛感しています。

50歳前の男性の婚活はいろんな弊害はありますが、やはり本人のやる気が大切。

その気にならないものにいい話は舞い込みません。
申し込んだ相手の一覧を父親に見せました。驚いてましたが、
もう一つ原因を把握していないようで、今どきの女性は優しいだけではなかなか「うん!」とは言ってくれないのですがそれが現実です。

電話がけたたましくなって、急いで息子さんは配達に行ってしまいました。
身体を壊さなければいいのですが、それよりも仕事をほどほどにしてじっくり集中して婚活する時間を持ってほしいものです。

諦めは禁物!仲人にも言えることです。

今日もいい日にしましょう!





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