台風一過　ニケと歩けば

台風が神戸を直撃！と知っていろんな方からLINEや電話を頂きました。

ちょっときつめの風と大粒の雨が数時間。いつの間にか台風は日本海の方に
移動していました。

今朝は濡れた庭のこもった空気が風に飛ばされて太陽の光を待っています。

さっそく散歩。昨日は一日中家の中で だらけて？いたニケですが、いつもより「散歩に行こ！」と言う言葉に早く反応して…。とはいえ柴犬。「そんな単純には嬉しがりませんよ！」と言わんばかり、ちょっとクールに待機してますが、ドアが少しでも開くと鼻が先に出ています。

蒼空はまだ水分たっぷりの雲で重たそうで、山のてっぺんからのオーガンジーのような霧のカーテンがゆっくり降りてきているのは、まだ不安定な天気であることを知らせています。

いつもと違う鳴き声のカラスは大きくなった二羽のこどもたちと一緒です。
未だなんとなくぎこちない飛び方や、親に甘えるようなしぐさは秋には立派な体で空を自由に飛ぶのでのしょう。

いつも思うのは台風一過の街が祭りのあとみたいに、なんとなく寂し気で疲れたような風情なことです。

「強い雨風に耐えたんですもの当たり前！」と思いながらしばらくすると重くうなだれていた草花が風になぞられて少しずつ上を向いていく様が好きです。

そんなセンチメンタルな気持ちをかき消すように一斉に蝉が鳴き始めました。スズメが追いかけた一匹は強烈な悲鳴を上げて飛んでいるようですがいつもよりそれが長い！諦めたのはスズメ。残念と言う風に何もなかったようにどこかに飛んでいきました。

蒼空が明るくなってきました。お盆休みの最終日。
いつものように子供たちはそろそろ宿題に追われて半泣きとなり、おとなは夏の疲れを引きずりながら街に出て行くのでしょう。

今日もいい日にしましょう！