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仲人の仕事  写真と実物

会ってみたら全く別人だったというのはお見合いあるあるです。
途中で帰ろうかと何度も思ったという男性もいるようで、その点、女性は「全然違う!この日をちょっと楽しみにしていた私の時間を返して~」「あと少し我慢したら解放される。」となかなか辛辣ですが、一応話をして任務?を遂行します。そればかりを気にして何を話したかも覚えていないとはもったいないことです。

少し考えたら結果報告はその場ではないのですから、一生会うことのない人と今ご縁があって話している、共通点はお互い結婚相手を探しているということが分かれば対応も違ってくるというもの。

逆転満塁ホームランとは少々大袈裟ですが、何度もお見合いしている40歳半ばの男性が今回お見合いをしたのは、経験上最も写真と現実が違う女性だったとか。

会ってその場でやっぱりこの人も実際は違った!とがっかりと言うより毎度のことと諦めたそうです。が、30歳代の時とは違ってそこそこおとなになった彼は、その時間は二人で楽しく過ごそうと思えるようになって、喫茶店に入ったそうです。

席に着くなり彼女から「写真と違ってすみません。お見合いが上手くいかないのはこの写真だからだと仲人さんによく言われるんです。」

と はにかみながらもだました感は全くなくそれで緊張の解けた彼は自然と会話が弾んであっという間の1時間だったそうです。

もう一度会いたい!と双方が思って交際成立となりました。
何においても経験、年を重ねるということは自然とその人の考え方、器の大きさ、相手を思いやる気持ちを育んで、一年一年いい意味でこなれる!とはラッキーなことも連れてくるものです。

もっと早くにそんな考えが出来てたならと彼は言いますが、今が彼の適齢期!彼自身も婚活をしながら少しづつおとなになって来たようです。

私も若い時は他人に厳しく自分に甘くのところがあったように思います。
それぞれの考え方はその人が歩んできた環境によっても違って当然。それが分かるのになんて時間をかけてしまったのだろうとは思いますが、それはその時が成長するために必要だったからで、今理解できたことを喜ぶべきでしょう。

簡単なことこそ難しい。単純だからこそ奥が深い。とはいろんなことに当てはまりそうです。

仲人は結婚が決まるのもうれしいことですが、そのほかにもいろいろ発見することがあって、その過程を見守ることこそこの仕事の奥深さのような気がします。

今日もいい日にしましょう!


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