#6 ブルーシーフードガイド(Blue Seafood Guide)に載らないサンマ

先日朝日新聞でブルーシーフードガイド(Blue Seafood Guide)を作成なさった井植美奈子さんを紹介する記事を読みました。

ブルーシーフードガイドは、資源が比較的豊富で、消費者が魚介類や海藻を選ぶ際に安心して選ぶことができる水産物を紹介したリストです。

こちらのサイトに掲載されているのは2018-2019年版。

銀鮭やマアジ、ブリなど大学生の私でもお気軽にスーパーマーケットで買えるお魚はブルーシーフードガイドに掲載されていて安心しました。

むしろ私が普段食べている水産物のほとんどはリストに掲載されていますが、サンマが載っていない。


確かに近年記憶のある限りでサンマを食べたのはほんの数回、年に1度くらいのような。

私が小学生だった10年前は、秋になるとほぼ毎週末サンマが食卓に並んでいました。


インターネットで調べたら、NHKからわかりやすい記事が出ていました。

今年の水揚げはさらに少なく、新型コロナウイルスの影響で調査規模が縮小されているといえど、昨年の1パーセントとは…衝撃です。

原因として

1.海の潮流
2.水温の変化
3.同じ餌を食べるマイワシの増加

が挙げられるそうです。

北大西洋の水揚げ量の推移を見るとかなり急激に減っています。

*北太平洋に限定されていますが、サンマは北太平洋の広い範囲に分布とのことなので北大西洋で傾向は掴めると思います。

#6 サンマ水揚げ量推移

3つの主要要因のうちの、水温の変化やマイワシの増加は少なからず人間が影響しているでしょう。

改めて地球温暖化が徐々に地球をむしばんでいること、人間の漁獲による生態系の乱れが存在することを目の当たりにします。


ちなみにこの記事、

日本を含め各国がサンマをとりすぎていること

も要因の一つとして強調され、2019年の中国や台湾の漁獲量が日本を上回っていることが指摘されていますが、全体の漁獲量が減少傾向にあることからも、今までとりすぎてきてしまったという表現の方が正しいかな、と。

過去数十年にわたりサンマをとりすぎてしまったことが原因で、生態系が破壊され、急激に数が減少している

それとは別に、日本が漁獲量の大半を占めていた状況から、各国の漁獲量のうちの占める割合が徐々に変化してきた。


ブルーシーフードガイドからは少し逸れましたが、個人的な解釈です。

生態系をこれ以上破壊しないために、ブルーシーフードガイドに沿った水産物の消費を心がけたいです。

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