ここで産むな

洗濯機が壊れてしまった。。。7年前に買った容量7kgのピンク色の私の可愛い洗濯機。ぴんくちゃんと呼んで大事にしていた。2年前にもちょっと具合が悪くなったけど、修理して使っていた。どのくらい大事にしてたかというと、スタートボタンを押すとき、「ぴんくちゃんお願いね」と声をかけたり、洗濯の途中で追加の洗濯物（廊下で見つけた靴下の片方など）を入れるときは、「ちょっとごめんね！」と一声かけてから一時停止ボタンを押したり。糸くずフィルターのゴミは洗濯の度にとっていたし。（これは当たり前か）たまに撫でたりもしていた。「できるだけ長く動いてね」と、ジブリの主人公が言うイメージでささやくように話かけたり。

排水のときに止まるようになってしまって、また修理するか、家族も増えたしこれを機にもっと大きい洗濯機に買い替えるか、悩んで、もう、1ヶ月。

私は買い物するときけっこう長考する。決意を固めて買いたいから！ケチなのもある。私の鼻の穴は小さい。（鼻の穴が小さい人はケチなのだとか）人差し指は鼻の穴に入らない。無理に入れると赤くなって鼻をほじったのがバレバレになるくらい、本当に小さい。

近くにコインランドリーがあるので洗濯はそこでやっている。行く手間はかかるけど、まぁなんとかなってるし、買い替えはもうちょっと考えよう、安い買い物じゃないし。とか思っていた。

それぞれのコインランドリーで違うのかもしれないけれど、洗剤や柔軟剤は要らないのですって。たしか自動投入って書いてあったかな。洗う度に何百円か払うけど、水道代と洗剤代がかからないから、そんなに出費にはならないのではないかと思う、たぶん。ケチなのにテキトー。

しかも洗剤の匂いが全然残らない。本当に、真の無臭。洗剤や柔軟剤の香りが苦手な私にとってはとても快適で、これもコインランドリー生活を長引かせている原因。

コインランドリーで洗濯して、その後乾燥機まで使うと洗濯代が膨らんでしまうので、家のベランダで干している。

そして今日。問題は起こった。

子どもたちをお風呂に入れた後。4歳児と0歳児をひとりで入浴させるため、けっこうバタバタする。裸になるとなぜかハイテンションになるおチビたちをひっ捕まえて、薬を塗ったりパジャマを着せたり麦茶を飲ませたり。そんなこんなで自分のパジャマもささっと着たい。のだけれども、、、昨日洗ったパジャマになんか、付いている。1ミリくらいの白い玉が10コくらい密集してくっ付いている。プラスチックっぽくもあるけど、、、ん？よーく見ると卵っぽい。。。卵だ！ぎぇ！なんで！？何の卵！？なんでこんなとこに産むんよ！もう！こんの忙しいときに！なんで！？もういやー！なんの卵！？『服　白い卵』で検索。。。カメムシ。ぎぇ！臭いやつ！一週間で孵化！？早くどげんかせんといかん！

対処法は、潰すか、トイレに流すと書いてあった。トイレの神様を信じている私にとって、害虫の卵を流すというのは、なんだか嫌。流せるトイレシートさえ床を拭いたものは流すことを躊躇してゴミ箱に捨てる。潰すしかない。。。ティッシュで慎重に卵を取って、そのまま包んで、確実にやれるように靴の裏が凸凹になってない、フラットなものを選んで履いて外に出る。いざ。
カメムシとはいえ、卵を潰すことに若干の罪悪感を持ちながら、御免！と踏み込む。やったか、、ちょっとティッシュをめくって確認してみる。全然つぶれてない。。。えいっえいっ。確認。だめだ、なんて頑丈なんだ。この靴の底が柔らかいのがいけないの？足に優しい靴だもんね！んもぅ！

お風呂上がりのバタバタのまま外に出たので、髪はビショビショの、オシャレに言うと0マイルスタイル。近所のコンビニにすら行けない格好で必死にカメムシの卵を踏んでいた。

ご近所付き合いはまぁまぁ良い方で、別に気取った間柄ではない、とはいえ、この格好はあんまし見られたくないワ。

潰すのを諦めて、一旦引き上げた。

対策を検索し直して、結局は包んだティッシュごとテープでぐるぐる巻きにして明日の燃えるゴミに出すことにした。

7年くらい主婦をやっていてこんなこと初めてだった。私なりに卵を産みつけられた原因を考えてみた。

原因その①
私のパジャマは綿100%    敏感肌なので

原因その②
長引くコインランドリー生活で服が完全無臭となり、虫にとってナチュラルな良い環境になった。

私にとって快適ということはカメムシにとっても快適なんだな。人も虫も無農薬野菜が美味しい、みたいな。

明日コナーズを買ってこようと思う。