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【英語】私が苦手を克服したリーディング勉強法

英語をしっかり勉強しているのに、なかなか結果が出ないと悔しいですよね。

もしかして、問題集をただ解くだけだったり、解説を見ずに解き直しをしていないでしょうか?

実は、問題を解くだけでは英語に慣れるまでに時間がかかります。

私も同じように勉強していた時期がありましたが、模試の途中で疲れて内容を理解できなくなり、解説を見ても思っていた内容と違うことが多かったです。

この時、なんでなかなか点数が伸びないのかなと考えてみると、英語を理解するための情報処理能力が不足しているという考えに辿り着きました。

英語の情報処理能力は、英語の文章を理解し、迅速かつ正確に情報を処理する力です。

実際、情報処理能力を高める勉強をすると、英語の読解やリスニングのスピードと精度が増し、点数がぐんぐん伸びました。

例えると、英語の情報処理能力は、英語に対する体力ゲージのようなものです。
体力が尽きると、長い文章を正確に読み解くことが難しくなります。

これは英語のスキルの中でも特に重要なスキルです。

英語の情報処理能力は筋トレのようなもので、練習を続ければ誰でも伸ばすことができます。

今回は、英語習得に役立つ情報処理能力のトレーニング方法を紹介します。
記事の後半では、実際に練習に役立つ本も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。


情報処理能力=4技能全てに関わる基礎能力

情報処理能力とは、端的に言うとインプットされるさまざまな情報を正確に読み取り、理解する力です。

例えば、私たちが普段生活する中で、スマホで何かの記事を見たり、友達とLINEでやりとりをしたりするときには、わたしたちは大量の文字を目にしますよね。

その、私たちが文字を見て意味を理解していく過程で、わたしたちは「情報を処理している」と言うことができます。

この情報処理能力がなぜ大事なのかと言うと、英語の4技能と呼ばれる「リスニング」「リーディング」「ライティング」「スピーキング」全ての能力を上げていくための基礎となるスキルだからです。

「リスニング」「リーディング」では、聞いた・読んだ大量の文章を正確に、素早く理解するのに、情報処理能力が十分発達している必要があります。

また、「ライティング」「スピーキング」などのアウトプットの能力も、まずはインプットによって自分の中に英語の正しいパターンを蓄積させ、それ土台として伸ばしていく必要があります。

自分の中に英語を蓄積していく感覚でしっかりリーディングやリスニングをこなすことで、ライティングやスピーキングでもスルスルと英語が出てくるようになります。

上記の理由から、「情報処理能力」は全ての基礎であり、一番最初に伸ばすべきスキルと言えます。

大事なのは英語の本をとにかくたくさん読むこと!

情報処理能力のスキルアップ方法はとってもシンプルです。

それは「簡単な英語の本をできる限り速く読むこと」です。

ご自身が内容を理解できる、最高の速度で読むことが、一番効果の高い方法なんです。
この勉強法を始める前に、ちょっとだけ準備が必要です。
まずは選んだ本を通常のスピードで読み、そのタイムを計測してみてください。
このとき、例えば、ご自身が1ページ5分で読んでいる場合には、そのタイムを4分、3分と縮めていくことを目指すことが大事です。

これを行うと、最初のうちはスラスラと読めていても、読み進めるにつれて段々と頭が疲れてきて文章の理解が追いつかなくなってきたり、気がついたら文章をただ目で追っているだけというふうになってきます。

こうなってきた場合、頭が疲れてきて、情報処理が働かなくなっている証拠なので、良い兆しです。

筋トレで言うと、筋肉痛のような状態だと思ってください。

もう読めない!となったら少しだけ休憩しましょう。5分くらいで大丈夫です。

頭を休めるのが目的なので、スマホなどは触らないことをお勧めします。少し目を瞑って、何も考えず、ひたすら休みましょう。

休憩が終わると、頭がすっきりして、元のスピードで読めるようになっていると思います。

そうしたら、再度本を読み進めてみてください。

回数を重ねるごとに、1回で読む長さを少しずつ長くしていって、読むスピードも少しずつ速くできるのが理想です。

筋トレと同じで、何度も繰り返し、少しずつ負荷を強くしながらトレーニングすることで、だんだんと情報処理能力が向上していきます。

情報処理能力を鍛えるのは筋トレと同じく少し時間のかかる作業です。
ご自身が選んだ本を丸々一冊読破するぞ!という意気込みでやってみたほうが良いかもしれません。

ちなみに私はこの勉強法で情報処理能力を高めるために、300ページを超える本を二冊読みました。
ですが、私も読んでいてすごく楽しい本を選んでいたので、全く苦ではなかったです。
皆さんも、この勉強をする時には、冒険ものや恋愛ストーリーのように、先が気になって仕方がなくなるような本を選べると最高ですね。

情報処理能力を上げていく前に…

この勉強法は、英語の文型を理解し、品詞を自然と理解できている状態だと、より効果が高いです。

品詞や文型については下記の記事でご紹介していますので、品詞についてよく知らないと言う方は、まずはこちらを読んでみることをお勧めします。

最大限効果を発揮する読み方のポイント

この練習方法のポイントは以下の通りです。

①簡単に読めて、さらに読んでいて楽しい本を選ぶこと

中学生が理解できるような、非常に簡単な本から始めることをお勧めします。
なぜならこれは、「いかに難しい本を読めるか」ではなく、「速く読むこと」を練習するための読書だからです。

簡単な本を読むことで、英語の基礎体力を鍛えられます。
難しい本に挑戦するのはその後で遅くはありません。

簡単な本を頑張って読むうち、体力がついてきてだんだんと長い時間読めるようになっていきます。

そのため、まずは出てくる単語が、調べなくても8割方わかるような、簡単な本を読むことをお勧めします。

情報処理能力を上げるための勉強は、とにかくどれだけ本を読めるかにかかっています。
そのため、簡単さにプラスして自分が楽しく読める工夫をしてみてほしいです。
読むこと自体を楽しいと思えれば、勉強時間を楽に増やすことができ、成果も出やすくなります。できれば、読んでいて面白く、読むのが止められない!と思える本を選ぶことをお勧めします。

特におすすめの本を2冊ご紹介!

私がお勧めする本を2冊ご紹介します。

わかりやすい簡単な単語で書かれており、英語を学び始めた方から、あまり英語を読むスピードが上がらず悩んでいる方にもおすすめできます。

Master of the Game
著者/Sidney Sheldon

この本は、ある男が一攫千金を狙って金脈を探し求めるところから物語が始まっていきます。ハラハラドキドキの冒険もので、勉強で読んでいるのに思わずのめり込んでしまうほどの面白さです。

To Love Again
著者/Danielle Steel

著者のダニエル・スティールは世界的に有名な小説家です。

この本は恋愛小説で、自分に自信のない女性が、自分を認めてくれる素敵な男性と出会い、どんどんと自信にあふれた女性へと変わっていく様子が丁寧に書かれています。

この本も、ドキドキしてしまうような展開が待ち受けていて、ついつい読み進めたくなってしまいます。

②わからない単語が出てきても、意味を調べない(推測もしない)

この読書の目的はあくまでも「速く、長い時間英語の本を読めるようになること」です。
このためには、なるべく集中を切らさず、どんどん読み進めることが大事です。

前提としてはよく知っている単語の多い簡単な本を選んでいただきたいですが、途中で意味のわからない単語が出てきても辞書は引かず、意味の推測もせずにそのまま読み進めてください。
あくまでも情報処理の能力を高めるため、トップスピードで読み進めることが大切です。辞書をいく、意味を推測するなどの作業に時間をかけないことが大事です。

もちろん、十分に情報処理能力がついてきたら、前後の文からわからない単語の意味を推測するのも良い勉強方法だと思います。
本の文脈の中で、ある程度は単語の意味が絞れることが多いです。
これができるようになれば、英語のテストでどんなに難しい単語が出てきても推測することで問題を解くことができます。

③複数の単語を意味のまとまりごとに読むこと

これはつまり、「主語+動詞+目的語」や、「前置詞+名詞」のような意味のまとまりを持った複数の単語をそのまとまりごとに理解するということです。

例文を使ってご説明します。

”What do you do in your free time?”
上記の文の場合、”What do you do”と"in your free time"という二つのまとまりに分かれていると言うことができます。

”What”, ”do", "you", "do"というように、一つ一つ単語を理解するのではなく、あくまでもこの二つのまとまりごとに意味を理解することで、2倍も3倍も速く文章を読むことができます。

また、多くの単語を一度にまとまりとして認識できるようになると、さらにリーディングの速さが高まります。
最初は”in", "your", ”free time”という形で理解していた状態から、"in your free time"を一つのまとまりで見るようになるというイメージです。

これは、あくまでも英語の本を読むことに慣れた後で問題ありません。

最初はうまくできなくても、まとまりを意識しながら読み進めることで、読む速さはぐんぐん上がっていきますし、脳が英語の文章を読むのに用いる労力も非常に少なく済むようになります。

いかがだったでしょうか。

今回は、英語の情報処理能力の鍛え方について解説しました。

この英語の情報処理能力を最初に鍛えることで、英語を操るときの脳の使い方が劇的に改善するため、その後の勉強を楽に進めることができます。

なかなか点数が伸びず、英語の勉強法に悩んでいた方はぜひご紹介した方法を試してみてください。

この記事が、皆さんの勉強の効果を最大限発揮するための役に立てば嬉しいです。

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