akaneao

しとしと... 癖のように書く詩 誰にも読まれないと寂しい 読まれたら恥ずかしい

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詩というあな

詩は、おそらく穴だ 穴を掘っているのは 覗いてほしいからなのか 不明な穴だ 誰かが覗いて 王様の耳はロバの耳ー! と叫んでくれたら 増幅して なにかふわふわもこもこのおいしいものがもくもくと湧き上がる気がする       夕子蒼akaneao #詩 #poetry #poem #持て余す #書く

    • いみ

      だれかが言った 起きたことには意味がある その言葉にすがりつき だよねだよねと必死になった 意味を持たせるのに必死になった 傘を渡されたその腕に 幼い子どもと手をつなぐ様子が浮かぶ 傘に巻き付けられたヘアゴムに 妻に笑顔を向ける様子が浮かぶ つまんないわたしの日常 意味なんてない 忌み嫌う無駄な時間 イミテーションのやり取り 今すぐみつけて わたしの半分 #詩 #poetry #書く #持て余す

      • あびる

        創り出せない無力感 埋めるために みるのがうまいのよ なんてことを言って あびる ひとのクリエイションを、熱情を、熱弁を あびるほどに みる、きく、ふれる、おどる かなでる は、憧れ よむ が、少し苦手 つかむ、ふりむかせる は、とても苦手かも たべる は、すぎて困る 夕子蒼akane ao #もて余す #書く #詩 #poetry

        • ゆるすからおしえて

          かみさまー つかれちゃうよー わたしになにをさせたいのー どうして出会わせたりするのー よしてー 傷つくじゃーん どうしたらいいか、 教えてくれるなら許す そうよ、許す 7回を七十倍にして、許すわよ           akaneao #poem #詩 #持て余す

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        詩というあな

          せんりつのないうた

          なんにもない人の夜が明けた なんにもない朝 なんにもない新年の一日目 それでも何かが始まるような心もち 伯母が切り分けた1つ半の切り餅 微笑みながら海苔を巻いてくれた 脳みそがくたびれた伯父が 会話に参加しているような顔で介護ベッドに腰かけている なんにもないながら生きていく時 そこにも音楽はあるのだ 歩んでいくごとに歌詞が生まれ 音符のようなものが飛び出していく 旋律とよべるものがあるのかはわからない #詩 #poetry #持て余す #書く #書くしかない

          せんりつのないうた

          なさけない

          情けなさに震える 心のなかで大泣き 情けない 愛を乞う 引きちぎる 何をどうすればいいのか… 情けなさにテンパる 粛々と仕事する

          なさけない

          たゆたう2

          どこまでたゆたうのだろう 鍋底の焦げ こそぎ取ろうとして 乳酸がたまり やる気はとおに失せている うちはどこ? お母さーん、と呟くけど その人は誰? つまみ菜のハート型の緑 ハート型の赤い苺は見当たらない

          たゆたう2

          ときおりの

          そうなんだ… とてつもなく 冬なんだ 気持ちが 嫌いじゃないんだ でも寒くて寒くて 春を待つんだ 好きなんだ ただひたすらに あいをまつ

          ときおりの

          きき

          ミッドエイジクライシス そう 中年の危機 どうやって 生きる気力を保たせればいいのか 皆目検討がつかない 死にとり憑かれないように 細心の注意を払いながら 危機にため息 若者で賑わう街の一角で 美人でおっちょこちょいの皮膚科医に 体の中で悪さをしているやつを 追い出すための漢方を出してもらった 推察があたっていれば 解毒できるはず、と 皮膚科医という名の探偵 中年の危機も洗い流して 生きる動機を注入してほしい     . 夕子蒼akaneao

          おきにいりの顛末

          お気に入り 蓮の葉を模した片口 飴色の小石原焼の湯のみ 常滑焼のサイッコウに気分のあがる急須 九谷のハットリくん絵付の豆皿 背の高いアラビック模様のグラス ガラス細工の素敵なランプシェード どれもあっけなかった とても気に入っていたのに 年下の頭のいいクリクリ髪の男子 甲高い声の毎日がてんやわんやな男子 海の向こうから来たあらゆる種類のワイングラスを持ち合わせた紳士 かわいい犬を飼ってる強くて賢い男 全部、壊れちゃった あっけなく とっても気に入っていたのに

          おきにいりの顛末

          じがさんび

          わたしは美しい この声も この目も この唇も ますますに美しい 山の中にひっそりと輝きを放つ露草のようでもあり 住宅街の庭先の芙蓉の花のようでもあり 店先の一等目を引く薔薇の花束のようでもある 愛情深く 楽しいお喋り 辛口の批評 魅力的なデザートのよう

          じがさんび

          しでのみち

          りんぱのがん、 陽気な曲についた歌詞のやうに、 伝えられた もしこれが友の死出の道なら心細からうと すがる相手が偶々わたしだったのであれば ぼんぼりを照らして、共に歩こう… わたしの恋の死を忘れるにちょうどよい業 そんな思いは罪深いのだらうか 死を前にわたしを好きだという友に 一度も恋心を抱いたことはない 記憶を美化して語る男の前に 死が横たわっているなら黙っておこう 二度目の細君を娶って間もない男が死の病 わたしはといえば、 心寄せた男にしかとされ、 恋は首を切り落

          しでのみち

          やなんだ

          もう やなんだ やなんだ やなんだ ちっともいいことないし 押しつぶされそうなんだ やりがいを引き離して 自我が疾走して失踪しそうで いやホントのところは 不甲斐なさに自我が崩壊しそうなだけなんだけど 大好きなケーキを差し出されても 集中豪雨のなかじゃ ハッピネスはズタボロになるだけで やなんだ やなんだ 疲れたな これは実際疲れる話だよ お前はどうしたいんだ 自我と対話するけど らちがあかない 夕陽が山を染める 銃剣を肩に預けて無心に歩き続ける兵隊 どこへ向かおうか

          やなんだ

          かんじょう

          身体の中のどの部分に宿るのか じわじわと這いまわる虫のようなこれは わたしの中にとうとう住みついたのか とうにわたしの中に巣くっていて いまいまに這いまわっているのか いな、この形にわたし自身が不快を見出して 騒ぎたてているだけだろう 操縦桿は渡されておらず 指南書もましてや教官など 名付けもできようがもはや名付けには意味はない 腰掛けて不整脈を起こして 染み出した水で辺りを汚してしまった 唇から胃袋への道 すこんと開いていて まやかしの液体や固体を流し込む 刹那の蜜 あ

          かんじょう

          ろまんちっく

          キラキラの刹那 はじける瞬発 すみれ色の夜明け空 裸足にパンプス どこへ行っちゃったの? その匂い その空気 四角の中に閉じ込めたら 消えちゃった?  閉じ籠もる理由 ウィルスのせいにして ぬくぬくだったのに ああ ぐらぐら揺れる空と大地と わたしの情緒      夕子蒼akaneao

          ろまんちっく

          たべる

          私の中にいる貴方はだれ? 食べることこそ宝 と授けられた父からの愛情 食べることが病を連れてくる と知った娘の知恵 トキスデニオソシ 独りぼっちのあたし さびしい くるしい ひもじいの たべたら、幸せ そこにいる貴方は誰? 私は貴方が闇雲に食べたがることに ほとほと疲れてる 刹那の幸福感は 私の総体的な宇宙には不要なの 声に出して言うよ そんなに食べなくても平気だよ そんなに食べなくても平気だよ あたしはどこにもいけないの とじこめられてるの 出口を探してうおうさお

          たべる