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AIに負けない「生き方のデザイン」

AIの技術進歩がすごいのでどうやったらクリエイターとして生き残れるかと時々考える。今後AIがさらに複雑な画像や動画を誰でも作り出すことが可能になった時、人が持ってるものでAIには真似できないものは何かと考えると、ひとつにはその人自身の「人生」があると思う。

絵画を例に挙げると、ゴッホの絵に価値を感じるのはその絵のモチーフや構図、絵筆の跡や色使いなど表面的な情報に魅力を感じるほかに、多くの人はゴッホのドラマチックな人生に対する魅力を絵の奥に感じているからだと思う。絵の表面的な情報がX、Y軸だとすると、その作者の人生や思想は絵の奥に伸びている目には見えないZ軸だと言える。AIが表面的な情報をいくら真似できたとしても、このZ軸を表現するのは難しいはず。

ゴッホの自画像

最近、自分のポートフォリオサイトを新しくしたがその際に参考にしたあるデザイナーが言っていたことに、今は多くのクリエイターがいて質の高い作品を皆が作れてしまうので、作品だけではなくその人自身の人格を表に出して興味を持ってもらうことが大事になる、みたいなことを言っていて共感した。

今後クリエイティブな世界で生き残っていくには、表面的な技術やセンスがあることは勿論だけど、それ以外にもその人自身がどういう思想を持っていて普段どういう活動をしているかという、生き方のセンスが作品とセットでより一層価値になってくるのではないか。

AIの力は技術的な部分で大いに活用しながら、生き方をどうデザインしていくかの「人生のブランディング」を考えながら活動していこう。そしてAIが発達すればするほど、人がもっと「人」自身に興味を持ってくれる世界になればいいと思う。


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