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炎を眺めるのはなぜ心地良いと感じるのか。
寝室は塗装や壁紙や表面の不陸の少ないタイルのような反射角がダイレクトな素材よりも木や塗壁のような反射角がランダムになるようなファブリックの方が好ましいと考えてます。
290nm〜2500nmあたりの幅広い光線が高反射率のファブリックだと直接脳髄に叩き込まれる感じが不快に思う瞬間があったりするかもみたいな感じです。
ヒノキのクローゼット建具のツマミは真鍮で昔メルカリで買ったものを意気揚々と使っています。メルカリすごい。
僕が横になればどこでも寝られるのとそんなに睡眠時間が長い方ではないので眠りに対してそこまで向き合って来なかったんですが施主の不眠症対策でマットレスを探すことになりました。
有名どころのシモンズやキングスダウンやシーリーあたりも施主と体験しに行ったんですがスタッフの方の持ってる「良き眠り」の知識と施主の持ってる感覚とのギャップが難しく。
結果AIモーションマットレスになりあれだけ足を使ったのに結局ポチるというコンバージョンで最高です。
企業ホームページに論文とかの掲載があったのが良かったみたいです。僕も共感。
カーテンはimusbyの最強コスパでswitch botのカーテン勝手に締まるやつ付けたかったんですが「いらない」と施主にぶった斬られました。残念。
iot後付けできるプロダクト多くて助かります。
カーテンは揺らぎが生まれやすくするために天井から床までの計画としてます。
風に揺れる枝葉とか波とか蝶とか炎とかとか好きです。
揺らぎを作るとしたら常設するインテリアプロダクトの中では唯一カーテンくらいなのでまあまあデリケートに扱ってます。
「不規則」を内装的に計画するのってかなりハードでそこはもう太陽や風水炎みたいな自然に頼るしかなくて。
自然的不規則は「異なる周期」と「異なる振れ幅」で形成されると思うんですが我々の身体にも体温とか呼吸とか心拍とか筋肉の連動とかの身体的揺らぎがあってそれが自然的揺らぎと共振と同調するみたいです。
その共振と同調が副交感神経優位な状態を作るため「心地良い」と感じることに繋がるみたいです。ICTJの方の論文で出てきました。
身体的フーリエ変換ですね。超やばい。蝶やばい。
将来の先行きの不安を抱えがちな我々だけど「揺らぎ」という予測できない不規則の連続性を求めてしまうというある種の矛盾が興味深いです。
もしかしたら「将来への不安」は本質ではなく表面的な現象なのかも知れないなーなんて思いつつも会社員の友人と飲んでた時のことを思い出しました。
「この同じ生活があと何十年も続くと思うとゾッとする時がある」って言ってたのが「先行きが見通せることでも我々は不安を抱える」という体現を目の当たりにして「先行きの分からないことへの不安」と「先行きが見通せることへの不安」は同じ事を指しているのではと思うわけです。
それはおそらく現状への不満なわけで。
本質的には諸行無常的ライフスタイルを我々は望んでいるのではと言う点に落ち着いたので死ぬまでにどれだけの揺らぎを作ることができるかというゲームだなと思ったわけでございます。
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