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心地良さとは何なのか。

今回のリノベーションは建具に一番コストをぶっ込んでます。

材はシナだしデザインも特別なことは何もしてなくて
連続性だけ欲しかったので目地だけ。

ミニマル的なデザインって一歩踏み外すと
ボヤけちゃうので気をつけてください。

あっあと取っ手もなくしてます。

建具は梁に合わせてH2300で
合わせて天井もH2300。

日本の最近の住宅の平均天井高さがH2450とからしいので
平均値よりは低くなっちゃいましたが
どこかに抜け感だけ作っておけば天井は低くて良いと思ってます。



部屋の各所で使ってるピンスポのダウンは
たしかDAIKOさんのだったと思います。

6000円くらいだったかな?

めちゃくちゃ暗くて超良くて
自然光に全振りって感じです。



寝室の床はフロア材の裏にウレタンみたいなのが貼ってある材です。

歩くとふかふかするやつですね。

サンワカンパニーさんのcanvasってシリーズのものだったと思います。

ふかふか系のやつは直貼りタイプって呼ばれてて
遮音性能もあるって言われてるんですが
言うほど期待しない方が良いなって言うのが実感値です。

ちゃんと万協とか使った方が良い。



ピンスポの照明とかもそうなんですが
煌々と明るいより陰感がある方が
心地良いと感じることが多くて
「心地良い」ってどう言うことなんだろうか?
と考えるのが最近のテーマです。

例えば自然みたいな不規則かつ有機的なものを見た時の
「揺らぎ」みたいなものに我々は目を奪われたり
心を和ませたりするわけですが
日常生活が大自然で都市部と全く触れることがない人は
そんな感情の変化は生まれないんじゃないかなって考えるわけです。

つまり心地よさは「差分」で
都市部の中の緑地だったり
忙しい日々の連休だったり
飲みすぎた翌日のしじみ汁だったり
騒がしさの中のイヤホンの消音機能だったり
人工的な照明の中のロウソクの燈りだったり
差分の中に心地よさみたいな情動がある気がしてます。

一瞬眼を閉じる1秒の心地よさだったり
コーヒーの香りを楽しむ1分の心地よさだったり
公園で本を読む1時間の心地よさだったり
なんのスケジュールも入れてない1日の心地よさだったり
ジョギングを1ヶ月続けてみた時の体調や精神の心地よさだったり
結婚してまた1年経過した時の少し贅沢なディナーだったり
建築の仕事を初めて10年目に日記を読み返す瞬間だったり

差分の理解だけあれば
心地よさは作れそうな感じしてきました。

がんばります。

ちなみに日記は嘘です。

つけてません。



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