安心も大事な薬のひとつ
リハビリに行くとまず最初に歩行を見られます。不思議ですが、私にとっては「見てもらう」というより「見られる」という感覚です。
療法士さんが腰を落とし、その前を歩いて行って戻ってくる。正直歩きにくいです💦
でもそうすることでどこがどんな風に痛むのか、気にかかることは何か、意識し伝えることができます。
その後、施術に入ります。このところあちこち痛むので、そのケアをしていただいています。色んなお話をしながらの施術タイムは、家族以外の人と話す貴重な時間となっています。
痛みのケアの後、もう一度歩行を見られます。痛みのケアをした後で何がどう変わったのか、自分でも考えながら歩きます。
施術前は腰や肩が痛かったので気にならなかったようですが、施術によってその痛みが和らいだためか、今度は左足に違和感を感じました。
踵からついてつま先で蹴り出すというのでしょうか?この蹴り出すのが何だかやりにくい。
そういえばこの間インソールを作った時に「足の指先を丸めて下さい」とインソール担当の方に言われ左だけやりにくかったことを思い出し、そのことと蹴り出しにくいことを伝えてみました。
すると「もう一度ベッドに腰掛けてつま先を上げてみて下さい」と言われました。
そして様子を見たあと、麻痺が悪くなっているなどではなさそうなこと、足や腰の痛みで蹴り上げにくかったり指先を丸めにくかったりしているのであろうと説明され、痛みが落ち着いたらまたつま先あげなど少しずつ再開しましょうと言われました。
一度大きな病気をするとちょっとした変化に不安になります。
もしかしたら専門家からすると、新たな出血などなければ麻痺の悪化なんてありえないんだけれど‥なんてことが常識だったりするのかもしれません。
そして、そんな感じであしらわれてしまうこと、病院でよくあります。
「話を聞いただけで、ちゃんと診た訳でもないのに本当に大丈夫かな」
とかえって心配になったりします。
でも、こんな風にきちんと対応してもらうとほっとします。話を聞いただけで「大丈夫、大丈夫」と言われるのとは大きく違うなと思います。
病院ではないから、医師ではないから、もちろん診断も投薬も出来る訳ではありません。でも、丁寧に向き合い説明してもらうことで得られる安心感って一種の薬みたいなものだなと思いました。
それも、ちょっとしたことで不安になる私にとっては、大事な大事な薬のひとつだなと思った出来事でした。