ラーメン屋のワンオペを許せるようになった話
私はラーメンが好きです。ラーメン日記をつけて味を言葉にして残していますし、最近では豚骨や鶏ガラ、豚足など10時間ほど煮て、自分で作るようになってしまいました。皆さんに食べていただくのが、私の楽しみの一つです。
https://note.com/tatasyoku/n/n22604ca98878
先日行ったラーメン屋は、ワンオペ…つまり店主が一人でラーメンを提供するお店でした。ラーメンをつくる、提供する、食べ終わったどんぶりを片付けるなど、全て一人で行うわけですから、当然時間がかかります。平日のお昼休みで時間がない中です。テーブルが片付かないので、席は空いているのですが、立って待つことになりました。かつての私であれば、イライラしていたでしょう。
でも、イライラしないで待てたのも、「会計の基本と儲け方はラーメン屋が教えてくれる」という本を読んだからです。著者は石堂龍さん。八戸出身の方で「ドラゴンラーメン」という店を経営しています。公認会計士などの資格をもって事務所を運営していた方です。どうもタイトルを読めば「ラーメン屋さんはもうかる」というような印象を受けましたが、実際はかなり切実です。
ライバル店は多いし、残った具材は廃棄しなければならず、その文のお金を存することになります。一杯の利益はいくらだから月に最低このくらいは売らないといけないという目標があるし、雨が降ったら全くお客さんが来ない日もある。そして税金の計算はミスができない…などなど、かなり計算しないとやっていけないことが分かりました。
その中で、人件費も大きいことが分かりました。お客さんへの提供が遅くなるけれど、人を雇わないことで人件費を切り詰めることができます。これだけで、赤字にならないラーメンの売り上げ杯数を大幅に下げることができます。このお店は人気でにぎわってはいますが、それだけでもうけが出るとは限らないのです。
ちょっと提供が遅くなりましたが、私はおいしいラーメンを食べ、無事に仕事が再開する13時までに職場に戻ることもできました。昔だったら、おなかが空いてイライラしていただろうワンオペ。経営の知識があることで、受け入れることができました。
さて、子どもたちを許せなくて叱ってしまうとき…。私は十分にその子のことを知っていたのでしょうか?
三浦健太朗
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