【学校だより#13】THE チーム ニジアカ(スタッフ・りか)
ある一人の中学生の物語。
今回の学校だよりでは、NIJINアカデミーに入学してからの3ヶ月間の様子をお伝えしようと思う。
(物語の掲載には、本人と保護者からご承諾をいただいております)
10月、ある日のホームルーム。
タツロー校長からアカデミー生たちの自由進度学習紹介があった。
この日、紹介されたのは、小学2年生の子が九九暗唱に取り組んでいる動画。
そこには、自分の特性をも跳ね返す勇敢な挑戦の姿があった。
この中学生の子は、それをお家の方と一緒に聞いた。
小2の子の頑張りに触れたことをきっかけに、それまで行きたかったけれど足が向かなかった在籍校へと一歩踏み出した。
この子は、小5の後半から不登校に。学校に行かなくなってから、外出も減った。
「そろそろ家でだらだら過ごすことから、抜け出さないとな」
高校受験を来年度に控え、自分に合った学びができる場所を求め、NIJINアカデミーに入学。
自分を変える何かを探していた。
NIJINアカデミー、複数の塾、適応指導教室、そして学校…
どこで過ごすのが自分の成長のためになるのか、挑戦と葛藤の日々、一進一退の10月。
そんな中、NIJINアカデミーでのハロウィンイベントで、クラスクイズの進行役を担当。
新たに立ち上げられたゲームサークルでの活動にも徐々に参加。
下学年の子たちとの関わりや気の合う仲間との繋がりに、少しずつ自分らしさを発揮できるように。
そして11月、NIJINアカデミーで修学旅行プレゼンに挑戦。
誰にでも読めるようにとひらがな表記のスライド、聞いている人が疑問に思うであろうことを予想して問答方式で進めた発表、当日の機材トラブルに対してもその時にできる最善策で対応した姿など…
2分間のプレゼンの中に詰まった、この子の実力、相手への気遣い、頑張りは、聞いているアカデミー生やそのご家族、スタッフたちにもちゃんと伝わっていた。
現在は、クラス代表としてアカデミー生全体の前で日直を務めたり、クラスの中心でクラス会議運営や新入生との関わりに主体的に取り組み、さまざまな場面で活躍している。
この子の今の目標、それは「来年度の受験で難関校に合格すること」
そして、自分の希望進路への可能性を広げるために「出席認定を得ること」
担任スタッフ、お家の方のサポートも得ながら、出席認定に必要な書類「学びのレポート」に日々の取組の軌跡を残すことに奮闘中。
お家の方も、NIJINアカデミーを必要としてる全国の子どもたちやご家庭のためにと、自主的に情報収集や行政への働き掛けなどをしてくださっている。
在籍校の校長先生や担任の先生も、この子のNIJINアカデミーでの頑張りを応援し、今後、教育委員会に働きかけてくれるとのお約束をしてくださった。
最近の自由進度学習の提出箱には、得意なことの一つ「料理」に取り組む様子が連日投稿されている。
この子のなりたい姿、ありたい姿を約束できるように、これからも私たちは動くのみ。
そして、この子の頑張りが、また他の子にとって何かのきっかけになるのが今から楽しみだ。
「点と点が、線になっていく」
このことを、ここにいる子どもたちの成長、今日、今この瞬間の生き生きとしたアカデミー生たちの姿が、確実に証明してくれている。
3か月間、この子の姿を近くで見てきて気づいた。
NIJINアカデミー、ここは「チャンスと可能性が無限大の場所」だということ。
そして、チャンスをものにできるか、可能性をどこまで広げられるかは、自分次第。ここでいう「自分」とは、子ども一人ひとりはもちろん、私、講師・スタッフ陣、お家の方、在籍校の先生方、NIJINアカデミーに協力してくださる方々、全ての人たちのことだと私は思う。
これぞ、チーム。「THE チーム ニジアカ」
Be HAPPY, Do HAPPY🌈
スタッフ りか