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文科省委託事業制作日記③「あなたとわたしワークショップ#1 あなたの好きはどんな好き?について」

 今日は、文科省委託事業制作日記③「あなたとわたしワークショップ#1 Aプログラムのこと」と題しまして、文科省委託事業の4回連続ワークショップAプログラムの内容と思いについて書きたいと思います。最後までお付き合いのほどよろしくお願いします。

#1 Aプログラム①Bプログラム③「あなたの好きはどんな好き?」について

前回の投稿では、ワークショップの大枠の内容を書きました。

今回からは、個別のプログラムについてもう少し内容に踏み込んでいけたらと思っています。
今回は、Aプログラム①Bプログラム③「あなたの好きはどんな好き?」のことを中心に書きたいと思います。

まず「あなたとわたしワークショップ」とは、文科省委託事業の目玉企画として今年から行うことになりました。 にじメディア以外にも福祉関係者や障害当事者のご家族の方などによる実行委員会を立ち上げ、その中でどのようなワークショップにしたらよいかとみんなで考えていきました。その中で、にじメディアらしさとは何かということをみんなで考える機会となりました。障害のあるなしという視点でなく一人一人の個性の大切さ、できるできないという視点でなくすべての人に可能性があるということなど共有できたと思います。続けられる限り毎年行っていけたらと思っています。
 
 今年はその#1「あなたの好きはどんな好き?」と題して、参加者一人一人の「好き」を持ち寄っていただき、その中でのコミュニケーションによる化学反応を期待するワークショップです。好きは何でもありです。例えば、「電車のことにとても詳しい」「食べることが好き」「寝ることが好き」「テレビ番組に詳しい」「このこだわりがすごい」「散歩が好き」「アカペラでも歌えるほど歌が好き」「絵を即興であっという間に書くことができる」など究極的にはどの人にも何かしらかの「好き」があると思いますのでどなたでもすべての方がご参加対象となります。良い悪いといった視点でもなく、良いも悪いもできるできないでもなく、良い面や悪い面も含め人のそういった複雑な要素のある人ってなんていいんだろうといった思いを一緒に体感したい方のご参加お待ちしています。

今回のこの企画は、にじメディア齋藤自身がずっと映画映像制作の時に行っている方法を、今回文科省委託事業「学校卒業後の障害者の学びの支援推進事業」を行うにあたり、「学び」といった視点でもっと身近な形で今までの私の映画制作の方法を体感できるようなワークショップという形で行えたらということで企画しました。

 私が映画制作でやっていたその内容としては、私がとにかく「出演者である障害のある方と楽しく過ごす」ということです。相手に楽しく過ごしてもらうのを意識することは当然なのですが、それと同じくらい私自身が楽しくないと絶対にだめだと思いました。「自分自身が楽しく」です。ただ相手も私も楽しく過ごすということは意外と難しいことかもしれませんが、私はできるかぎりすべてのことにおいて、とにかく面白がることを意識しています。
 
 あとはその前に話したことと関連するのですが、「場の空気」を一番大事にしています。「場の空気」は映像を通して必ず伝わると思っています。映画の撮影現場の多くはピリピリした緊張した雰囲気を想像される方が多いかもしれませんが、私はその逆の雰囲気をいつも意識しています。「安心安全な場の空気」プラス「自分が必要とされていることを感じることのできる場の空気」を意識するといったらよいでしょうか。その意識って人によってさまざまだと思うんです。そのさまざまを体感できるワークショップになったらいいなと思っています。
 
 あとは「その日に良いことは一つ必ずある」ということでしょうか。映画映像制作には、必ずどんな作品にもゴールがありますし、一日の撮影の中でも何かほんの小さい一つでも良いものが撮れたらと思いながら撮影をしていますが、実際には何一つ良いものが撮れないと思うこともあります。ただ編集の段階で必ず良いものを見つかるという経験をしています。そのことをまとめてみると、「今日一日どんな小さいことでもいいいので一つでもよかったことを自分なりに消化する」ことができたらいいなと思っていますが、究極的には今日一日何もしないで寝ていたでもいいと思うのです。ずっと寝ていることにもきっとその人にとっては意味があることだと思うので、そのことが良かったと思える価値観といったところを醸成していけたらと思っています。

 他にもあるとは思うのですが、ここまでをまとめてみると「自分自身が楽しく」、「自分が必要とされていることを感じることのできる場の空気」、「今日一日どんな小さいことでもいいいので一つでもよかったことを自分なりに消化する」といったことを今回のワークショップでもできたらいいなと願っています。

実際に行った「あなたの好きはどんな好き?」の感想

 先日、「あなたの好きはどんな好き?」のテストをいつもにじメディアの上映イベントにご協力いただいているリカバリーカレッジ・ポリフォニーさんで行わせていただきました。


 テスト当日、まずは参加者みんなで一人づつみんなの好きを自由に話してもらいました。その中でダンスが好きな人がいましたので、その場でダンスしている映像を撮影して、すぐテレビに映してみんなで鑑賞しました。そうしたらいろいろな方がダンスしていき、その都度その様子を撮影して、すぐにテレビで鑑賞しました。ダンスはしないでその様子を鑑賞しているだけの方もいました。私の想像以上に良いワークショップになるなという手ごたえを感じ、私自身とても楽しい一日でした。カメラが入ることによる化学反応を感じた一日でした。

 そんな感じで、その場の流れでそこにいる方でしたいことをしていただき、その様子を撮影して、すぐにみんなで鑑賞するといった感じの「あなたの好きはどんな好き?」ワークショップになると思います。当然撮影されたくない人は撮影しません。その場の空気を楽しむだけのご参加やただおしゃべりしたい人だけのお気軽なご参加もぜひお待ちしています。また例えばダンスに興味ない参加者がいたら、ダンスで楽しんでいる方はそこで楽しんでいただき、他の方たちはお話しをするといった、多種多様な時間となると思います。

 参加していただいた方にとって、今後の人生においてきっと何かしらか貴重な体験となることと思いますので、ぜひご興味お持ちの方は、お気軽にご参加ください!申し込みは、メールと申込フォームにて受け付けています。

〇ワークショップ参加申し込み方法

参加ご希望の方は、申込フォーム、または下記の必要事項をご記入の上メールにてお申込みください。

〔参加希望のプログラム/お名前(ふりがな)/所属/連絡先(居住市区名、電話番号・メールアドレス)/同伴者の有無/他、必要なサポートなど〕

◉申込フォーム 
https://bit.ly/niji-anatatowatashi

◉メール niji.anatatowatashi@gmail.com


「あなたの好きはどんな好き?」の日程と参加申込締め切りは以下となります。

〇「あなたの好きはどんな好き?」日程
4回連続Aプログラム① 12/23(土)、1/13(土)、1/20(土)、2/2(金)
※4回連続されない方の申し込みも可能です。
※オンラインでの参加も可能です。全国どこからでもお申込みできます。

単発Bプログラム③ 1/20(土)
※1回だけの一期一会バージョンです。
※オンラインでの参加も可能です。全国どこからでもお申込みできます。

〇募集の締め切り
Aプログラム①② 2023年12月13日(水)
Bプログラム①②③ 2023年12月20日(水)

「あなたの好きはどんな好き?」詳細や他の上映イベントワークショップ詳細は、特設ページをご覧ください。

今回のワークショップはすべての方が参加対象となりますので、お気軽にご参加できます。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。


制作日記の次回は、次週の予定です。
次回はワークショップ4回連続Aプログラム②「映像を作ろう」ともし余裕があれば、単発Bプログラム①「アートセラピー」②「アーティストと一緒にアート作品を作ろう」ワークショップの思いと内容についてのことを中心に書きたいと思います。ご期待ください!

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