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重力と生き物の形

崖っぷち作家のニジマルカです。

先日友人と花の形について話していて、物理学者ガモフの本を思い出しました。

ガモフが一般向けに書いた本に「宇宙人はどういう形になるか」という面白い話題が載っていたのです。

読んだことのある人もいると思いますが、今回は「重力と生き物の形」についての話です。

重力があると……

重力があると、生き物は上下に形の違いができます。

なぜなら、重力に逆らって体を支えなければならないからです。

支えるための構造(脚)が体の下部に必要になるのですね。

ですから、私たちが陸上で見る生き物は、ほぼ上下に違いがあります。

ですが、当然ながら、重力の影響が少ない場所に住んでいる生き物は、上下の違いが小さくなります。

どういう生き物が思い浮かびますか?

よく食卓に並ぶ、煮たり焼いたりするあれです。

魚はだいたい上下対称

代表例はです。

魚はだいたい上下が対称です。

まったく同じではないですが、まな板に置いて中央で上下に切っても、上と下の形はそれほど変わりません。

魚は水中にいるので重力の影響が小さく、上下に形の差が出にくいのです。

動物は前後に違いが出る

動く生き物は、前後に形の違いが出ます。

栄養を取り入れる器官があり、進行方向であると、排出する後ろに違いが出るのは当然です。

ですが、左右に形の違いは出ません。

動物はほぼ左右対称です。

魚も猫も人間も、正面を真ん中で縦に割っても、左右はほぼ同じです。

右に行っても、左に行っても、環境に差はないので、左右に差をつける意味がないからです。

では植物は?

植物は動きません

ですから前後左右に形の違いは出ません。

上下の違いだけがあります。

前後左右に差が出ないので、植物は上から見ると点対称になります。

そして、花弁や枝はできるだけ重ならないように配置されます。

陽の光をできるだけ浴びるためですね。

今回のまとめ

重力が生き物の形に及ぼす影響についての話でした。

1.重力があると上下に形の差ができる
2.動物はだいたい左右対称になる。加えて魚はだいたい上下対称。
3.植物は上から見て点対称になる

自分の解釈も入ったかもしれませんが、詳しくはガモフの本をご覧ください。(もしかしてガモフじゃなかったも……忘れました)

それではまたくまー。




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