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小学生新聞は学びの宝庫

小学生新聞をとり始めてもうすぐ3年になります。子どもの読み物としても、小学校教師である私の教材研究の材料としても、小学生新聞は学びの宝庫です。今日は、小学生向けの新聞をとる良さと、各社の新聞の特徴をまとめたいと思います。

子どもの読み物としての小学生新聞(我が家の場合)

娘が2年生になった4月から、毎日小学生新聞をとり始めました。夫が毎朝、新聞を読んでいるのを見て「私も読んでみたい」と娘が言い出したのがきっかけでした。はじめのうちは、マンガのところと興味のあるニュースだけしか読んでいなかった娘ですが、学年が上がるごとに、読む範囲は広くなり、好きなコーナーを毎週楽しみにするようになりました。(4年生になった今も隈なく全部読んでいるわけではないです。)

息子(今2年生)はお姉ちゃんが読んでいるのを横目で見ているだけですが、月1で連載されている井上涼さんの「びじゅチューン」の記事だけは大好きです。これがきっかけで美術館に足を運んだこともありました。息子の中で昆虫ブームだった時は、昆虫の連載記事をスクラップして、オリジナル図鑑を作っていました。新聞を読む習慣はないものの、おもしろい写真や記事を見つけると切り取って自由帳に貼っています。

小学生新聞は、ニュースが分かりやすく書かれているというだけでなく、子どもが関心をもちやすいテーマで特集が組まれていたり、連載があったりして、よく工夫されています。社会への興味関心が広がることや、家族でニュースについて会話するきっかけになることなどが、小学生新聞をとる良さだと感じます。娘は新聞に出ているニュース検定に挑戦したり、算数の難問に取り組んだりするのも楽しいと話していました。

教材研究の材料としての小学生新聞(教師目線)

娘が読みたいと言ってとり始めた小学生新聞ですが、実は私が1番読んでいます。平日の朝は、大人の新聞を読む時間はなかなか取れません。でも、小学生なら読む分量が少なく、簡単に目を通すことができます。小学生新聞は毎日無理なく読むことができています。

そして、それが授業づくりにとても役立っています。小学生新聞をとる前は、タイムリーなニュースを授業に取り入れようとしても、授業最初の導入に話をするくらいしかできていませんでした。でも、ニュースを知っている子と知らない子がいて、共通の話題として取り扱いづらかったのです。また、大人の新聞を教材化しようとしても難しすぎて使いづらいという問題がありました。

小学生新聞は、ニュースや特集記事が適度な分量にまとめられていて、授業で読んだり資料として提示したりするのにぴったりでした。また授業の幅をもたせるための副教材としても適しています。子どもに考えてもらいたいトピックのヒントを小学生新聞から得ることも多いです。私は自分の子が大きくなっても多分小学生新聞の購読を続けると思います。

毎日読んでいると、「これ、あの単元で使えるな」というイメージが湧くようになります。気になった記事はスキャンしておき、必要な時に取り出せるようにデータ化しています。

授業での活用方法として「まわしよみ新聞」もあります。これは新聞を使ったワークショップです。こちらの本を参考にしました。

定期的な実施もできますが、単発で取り組んでも楽しい!新聞のおもしろさを体感できます。このワークを通して、「新聞っておもしろいんだな」と気づいた子もいました。大量の新聞が必要なので、ワークショップのために小学生新聞をためておきます。小学校の図書室用に新聞をとっている学校も多いので、それをもらって使うのもおすすめです。(家族で取り組んでも楽しいと思います。)

小学生新聞の比較

では、小学生新聞にはどんなものがあるのか紹介しますね。(紹介する3社、どの新聞にも漢字にはルビがふってあります。)

まずは、我が家がとっている「毎日小学生新聞」です。大人の新聞の半分サイズで、毎日届きます。

次に「朝日小学生新聞」です。こちらは大人の新聞と同じサイズで、こちらも毎日届きます。

最後に「読売KODOMO新聞」です。大人の新聞の半分サイズで、週1回の発行です。その分、毎日小学生新聞や朝日小学生新聞に比べて枚数が多く、読み応えがあります。発行部数はNo.1だそうです。週1回のため値段もお手頃です。

小学生新聞は受験対策として購読している人も多いようですね。新聞の特集で、学校紹介や過去の入試問題が載っていることもあります。(我が家は受験の予定はありません。)

我が家が、3社のうち毎日小学生新聞にした理由は、毎日読みたいという希望があったことと、サイズと分量が手頃だったことです。
また、勤務する小学校で朝日小学生新聞をとっていたことも理由の1つです。朝日小学生新聞を読みたい時は学校で読めるからです。

家庭で小学生新聞を手に取るようにするには

何も言わなくても子どもが、進んで手に取っている場合は、特に何もする必要ないと思いますが、もし購読しているのに手に取られていない場合は対策が必要です。本と同じで、与えっぱなしでは魅力を感じられないこともあります。

そんなとき1番効果的なのは、親が小学生新聞を読むこと、そして楽しむことだと思います
私が毎日小学生新聞で1番好きなコーナーは「てつがくカフェ」です。読者から寄せられたら哲学的な問いと、それに対する3人の哲学者それぞれの考え方が書かれています。これを読むと、なるほどと納得したり、自分はこう思うなぁと反論したくなったり、大人でも考えさせられます。「これどう思う?」と娘に聞くと、娘も記事を読んで、「私はこう思うなぁ」などと話します。

また、私が新聞を開いていると、子どもの視界に記事の写真や見出しが入ります。すると、読みたくなるらしく、「読み終わったら見せて」と言ってきます。他の人が楽しんでいるものは、自分も楽しみたくなるものですよね。

今日は小学生新聞について書いてみました。これからも小学生新聞とは長いお付き合いになりそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました!