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教職大学院に行こう

久しぶりの投稿となりました。4月の学校は目の回る忙しさでした。ゴールデンウィークに入ってようやく忙しさも一段落です。
今日は「教職大学院に行くこと」について書きたいと思います。

教職大学院で学んだ昨年度

昨年度、私は担任を持たず、教育委員会の研修制度を利用して教職大学院で1年間研修を受けていました。現職派遣という制度を利用したため、勤務校に在籍しながら大学院で学べました。おかげで、非常に充実した1年間となりました。教職大学院は、理論と実践の往還の場。学校現場と大学院を行き来する中で、学びが深まるというわけです。

(昨年度は、担任をしていなかったから、比較的noteにたくさん投稿できたのです。今年度も書きたいことはたくさんあるので、うまく時間を見つけて文章にまとめていきたいです。)

大学院に行ってよかったこと

1.学びの時間が取れる

学びたいこと、じっくり考えたいことがあっても、学校にいると忙しすぎて日々をこなすので精いっぱいになってしまいます。学びたいことがある人は大学院に行き、学びに専念する期間を作るのがおすすめです。

大学院に行っている期間は、学校現場とは時間の流れ方が違いました。文献に向き合ったり、関連書籍を読んだり、学んだことを整理して考えたりするには時間が必要です。その時間が確保できたというのはとても大きかったです。

2.生徒側を体験できる

何年も教師という立場で働いていると、無意識のうちに教える側の都合で授業を組み立てるようになっていきます。生徒側を体験すると、「こういう教え方だとやる気が出るんだな」とか「グループワークでもこのやり方だと学びが少ないな」とかいろいろ感じます。生徒側を体験することで自分の授業を別の視点から見直すことができます。

今、探究的な学びが注目されていますが、探究というものを経験したことのない教員が多く、どう教えたらいいか見当もつかないという人もたくさんいます。大学院では、自分の課題を決めて研究することを求められるので、探究的な学びも経験できます。その経験は授業づくりに必ず生かせるはずです。

3.資格が取れる

大学院では、資格を取ることもできます。私が行った教職大学院では教員免許を1種免許状から専修免許状にすることができました。

また、私は国際バカロレアの認定教員の資格を取得しました。国際バカロレアのカリキュラムを学んだことは自分に取って大きな財産となりました。これから、公立小学校でもこの知識を生かしたいと思っています。

何でもいいから資格をたくさん取っておこうとする人もいますが、今の時代、目的をもって、自分のやりたいことやキャリア選択を考えた上で資格を取得する方が合理的です。大学院での学びを今後につなげるために資格を取得するのもよいと思います。

4.キャリア選択の幅が広がる

公立学校の教員のキャリアと言えば、次の3つが一般的です。
①そのまま1人の教員として職務を全うする
②管理職になる
③教育行政に行く
このどれかを何となく選ぶというのが普通だと思います。

私が勤務する自治体は、教職大学院経験者が②や③の道に行くことを求めています。そのため、学校組織マネジメントや教育行政について学ぶ機会も多かったです。大学院の授業で学ぶだけでなく、実習で管理職や教育委員会の方とお話しする機会もたくさんありました。

私は正直、管理職になりたい、教育委員会に行きたいとは思っていなかったのですが、そういった立場で働く方の思いや苦労を知り、そういう道もあるんだなと検討の対象になりました。

また、管理職や教育委員会と敵対してもあまり良いことはないと分かりました。もちろん、何でも言いなりになるということではありません。管理職や教育委員会の中で、どういった作用が働いて物事が動いているのか。それを理解した上で意見を述べたり解決策を模索したりしようと思うようになりました。

キャリア選択については、大学院に行って
④私立学校に行く
⑤国立大学の付属小学校に行く
⑥教育現場をフィールドとした研究を行う
などの可能性も考えるようになりました。

教員としてのキャリアにもいろいろあります。キャリア選択を前向きに捉え、自分に合った道を選ぶために教職大学院に行くというのもおすすめです。

5.若手育成のヒントがいっぱい

教職大学院では、現職教員と学卒の院生が一緒に学びます。学卒院生とフラットな立場で話す中で、若い先生がどんなことを考えているか、知る機会に恵まれました。学校現場で若い先生と関わる場合とは違う関わり方ができ、新たな気付きがありました。

若手教員を中堅やベテランはフォローしなければと考えがちですが、若手の方が長けていることも山ほどあります。若手教員が生き生きと働ける職場をつくるヒントが教職大学院にはあると思いました。

6.何歳からでも学べる!という姿勢を体現できる

「お母さんが大学院生」というのは我が子にとって新鮮だったようです。これからの時代、学びたいときに学びたいことを学ぶのがよいと言われています。実際に、社会に出てから、学び直しをする人を見て、励まされる人もいるのではないでしょうか。教え子たちもきっと応援してくれるはずです。

7.人脈が広がる・学びの仲間が増える

これは最大のメリットだと言えます。大学院には、様々な経験を持った専門性の異なる人が集まります。
私が行った大学院には、小学校教員だけでなく、中高の教員がいましたし、専門教科、研究内容も様々でした。また、日本全国様々な地域から人が集まっていました。

大学院の先生と繋がることができるのも魅力です。大学院の先生は、研究の専門家であり、私たち教員の知らない学び方、発信の仕方をしています。そこから刺激をたくさん受けました。
また、教職大学院の場合、学校現場を経験した後、大学教員になった先生もいます。そういった先生方から学ぶことも多いです。

今後、何かで講演会をお願いする際や授業研究の講師をお願いする際も、どんな方か知っているというのは心強いものです。

教職大学院に集まっている人々に共通する願いは「教育をよりよくしていくこと」です。「よりよい教育」についての考え方はそれぞれですが、そこを議論することで、お互いが考えを深め、教育の未来のために協力できる仲間になることができるはずです。

教職大学院に行く方法

では、教職大学院に行く方法はどんなものがあるのでしょうか。私の自治体の場合ですが、3つに整理してみます。

①現職派遣制度を利用する

私が利用した制度は、これです。この制度の最大のメリットは、お給料をもらいながら教職大学院に行けるということです。(学費は自分で支払いました。)
この制度を利用する場合は、教育委員会の選考を受けなければなりません。興味がある場合は、管理職に相談しておくとよいと思います。

募集期間が短く、選考の情報も少ないので、チャンスを逃さないように情報収集をした方がよいと思います。また、自分が学びたいことを整理しておくことも大切だと思います。

教育委員会の選考で合格したら、次に大学院の試験を受けます。教育委員会の選考、大学院の選考、ともにたくさんの書類を作成する必要があるので、時間をうまく使うことが大事です。

ちなみに、自治体によっては、志願して行くのではなく、教育委員会が選んだ人が派遣される場合もあります。その場合、大学院卒業後は教育行政に人事配置される可能性が高いようです。

②休職して大学院に進学する

休職して大学院に進学する方法もあります。その場合は、所属する自治体に大学院進学のための休職を認める制度があるかどうか調べてみる必要があります。

休職して大学院に行く場合は、お給料が出ません。でも、在学中に在籍校に行ったり教育委員会に定期的に書類を出したりしなくて済むので、より自分の所属する学校現場から自由になれます。

また、現職派遣の場合は、その後のキャリアで大学院での学びを生かすことを強く求められますが、休職する場合はそこまで影響は強くないはずです。私の自治体では、現職派遣は、人数が限られているだけでなく、年齢制限もありました。そういった制限を気にせず、学べるのが休職して学ぶ良さだと思います。

③勤務しながら、夜間・長期休業中に大学院に行く

最後に、休職せず夜間や長期休業中(夏休み)に大学院の授業を受けて単位を取り、卒業するという方法です。これは、かなり大変ですが、この方法で学んでいる人もいました。

コロナの影響で、夜間の授業がオンラインになったものも多く、昔よりは受講しやすくなっている気がします。また、働きながら学びやすいように2年で卒業しなくてもよいシステム(3年、4年かけて卒業することができるシステム)がある大学院もあります。

タイムマネジメントが上手な人はこの方法も可能かもしれません。

終わりに

学校現場には様々な研修がありますが、教員の主体性が生かされるものは限られています。また、じっくり学ぶには時間が必要です。「学び続ける教師」でいるための1つの手段として、大学院を検討してみてはいかがでしょうか。きっと、これまで見ていた世界が違って見えてくるはずです。

最後までお読みいただきありがとうございました!