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子宮内膜症の治療体験記⑥〜セカンドオピニオンの大切さ〜

ディナゲストに戻り、痛み軽減の道がなくなり、ナイフが腰に5本刺さった痛みと付き合っていくのかと途方に暮れていたが、とある行動に出る。

主治医としては、痛みの原因を探るにはもう手術しかないが、病巣は手術の範囲の大きさではなく、年齢としても45歳以降であればガン化率が高くなるため勧めるが、最悪、手術して病巣は取れても何も原因が見つからなかったという結果にもなるとのことだった。

さて、どうするか、一人考えた。こういう時こそのセカンドオピニオンではないかと!
セカンドオピニオンを希望すると主治医に伝えると、主治医はセカンドオピニオン先として子宮内膜症に特化した医者を教えてくれ、その中から2人の医者の元へセカンドオピニオンに行くことに決めた。

まず、一人目のセカンドオピニオン。治療としては全てを行っており申し分ない、痛みに関しては鎮痛剤を活用していくしかない、みんな鎮痛剤をうまく活用しながら誤魔化しつつ仕事したりしている、という見解だった。

鎮痛剤を使い過ぎたら、薬物乱用性頭痛になりかねないことをやはり婦人科ではわかってもらえない。この痛みなら、毎日、鎮痛剤を使うことになり、また頭痛で苦しむことになる。このセカンドオピニオンを行っていた時も、薬物乱用性頭痛から完全な回復をしておらず、全快な動きは取れない中で、見解を聞きに来たのに、またこれかという気持ちだった。

2人目のセカンドオピニオン。鎮痛剤の種類を変えて弱い鎮痛剤でも多少効くなら良しとすること、診断が出た時のMRI画像を見ると多少の癒着があるためもしかしたら癒着が進み痛みになっている可能性に賭けて手術してお腹の中を見てみること、ただし手術する場合は病巣のみを摘出するのか病巣がある卵巣を全て摘出するのか出産の希望の有無により選択しないといけない、という見解だった。

鎮痛剤による薬物乱用性頭痛の不安を少しは加味しつつも、現実的な選択が迫られる手術という方法だったため、まさしく賭けだと思った。賭けで卵巣を失うのかと、また先に光が見えなくなった。

この2つのセカンドオピニオンの結果を主治医の元へ持っていき、改めて今後の方針を検討した。
主治医としては手術に賭けるか、頭を鎮痛剤で誤魔化して生活するかとのことで、まずは鎮痛剤を変えてみる試みをすることとなった。もちろん、頭痛外来と確認しながら行った。

鎮痛剤を変える、つまり弱めてしまうとやはり痛みはきつくなった。当然の話だ。
となると、賭けで手術を行うかどうかという選択肢となった。

セカンドオピニオンを通じて感じたことは、セカンドオピニオンが当たり前の時代でも、やはりいざとなると言い出しにくいこと、希望を出した時に嫌な顔せずに協力してくれる医者もいること、違う視点は厳しいこともあるが選択肢が広がることもあることだった。

さて、賭けの手術の選択に迫られたが、簡単に選択できない背景があり、相談もできる状況でもなかったので、どうしたのかはまた投稿します。


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