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【1周年】セクシュアリティ専門DM相談を振り返って【SNS相談の意義】

こんにちはTomoです

にじろーどというセクマイ専門の無料相談アカウントを開設し、約1年が経ちました。

世の中にはセクシュアリティのことを誰にも相談できずに
悩んでいる人が居るはず!Twitterなら相談しやすいんじゃないか?
という安易な理由で、プロでもない全くの素人が始めたこの活動ですが、

これまでに合計65件(リピート含む)の相談がきました。

数の大小関係なく、性別のこと、からだのこと、こころのことで悩んでいる人はやっぱり居るんだなと再認識させられました。

私自身学生時代にセクシュアリティという言葉すら知らずに、漠然とした モヤモヤをずっと抱えて過ごしてきました。

そんな私も、友人へのカミングアウトをきっかけに
そんなのはもったいない!人生一度きりじゃないか!と思えるようになり、
自分みたいに“もっと早く知りたかった”をなくすために、
ターゲットは10代~30代の若年層を想定して活動をすることにしました。

相談してくれた方に対して心がけていることは、
同じ温度感で返信をすること』で、
これまで誰にも本当の気持ちを言えずに、一人で悩んできた孤独や不安を少しでも減らせるような関わり方を心がけてきました。

その中で私自身も前向きになれたり、時には不甲斐なさを感じながら続けてきた1年間でした。

この一年間の活動を振り返るに当たり、

〇 SNSという媒体を利用することのメリットとは何か
〇 どうしてリアルでは相談できないのか
〇 今後どうして行けば良いのか

をちょっとだけ真面目に考えてみました。

私は、この活動の必要性を感じています。
そして、新しく目標も見えてきました。

なので今後の活動を維持していくこと、今よりも質を高めていくことを実現するために今回は記事にしました。


◆一年間の取り組み

🌟オンラインイベントPIECE ONLINE

🌟大学生サークルにインタビュー企画

相談活動以外にオンラインイベントや若者向けの情報発信を行ってきました。インタビュー企画では3校の大学さんが、企画を快く企引き受けてくれました。本当にありがとうございました✨
詳しくは記事をのぞいてみてください☺


では、本題のSNS相談についてのお話をしていきたいと思います。

◆SNSを利用するメリット

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まず、SNSを利用するメリットについてです。

私は、数ある相談様式(電話、対面、メール)の中で
TwitterのDM機能を利用することにしました。
元からTwitter廃人だった私が使いやすかったからっていう理由もありますが…

一番の理由は、SNSを利用することで既存の相談窓口よりも、

「相談することに対してのハードルを下げることができる」からです。


私もセクシュアリティについて悩んでいた時期がありました。
私自身は窓口を利用するには至りませんでしたが、
相談窓口といえば電話相談でした。

あと、思いつくものといえばカウンセリングです。
カウンセリングなんて対面で話さなくちゃいけないし、
高額な費用がかかりそうという勝手なイメージを持っていました。

なによりコミュ症の私には難易度が高いなと感じてしまっていました…

もちろん電話相談も対面での相談、カウンセリングの良さも
今になれば良さがわかります。

でも心閉ざしまくりの当時の私には
相談をするということ自体に壁を感じてしまっていました

みなさんはどうでしょうか?

だからこそ、その『 壁 』をどうにか無くしたい 
それが無理でも低くしたいと思いました。

では、どうすればいいのか
どうすれば相談したいと思ったときに迷いなく利用できるのか
その条件を3つ挙げました。

その3つとは
①アクセスのしやすさ
②匿名性が守られる
③互いに時間の制約を気にせずに済むこと
です。これを解決してくれるのがSNSでした。

まず、アクセスのしやすさです。
現在、誰もが気軽に検索、繋がることができる超インターネット時代となり、その中でも特に若年層の利用率が高いということは、SNSで活動を行うことで多くの人に見つけてもらえる可能性がありました。

そして、二つ目に匿名性が守られることです。
インターネット上では本名や顔出しをしなくても良いという点です。これにより周囲にバレないかという心配もなくなりますし、本音を言いやすくなります。特にセクシュアリティというプライベートな会話は匿名性が高いほど話しやすくなります。

さいごに、互いに時間の制約を気にせずに済むという点です。
対面や電話ではないため、好きな時間にメッセージを送れるし、すぐに返信しなくてはと焦らなくて済みます。
(にじろーどでは、24時間以内の返信を行い遅くなる場合はその旨を相談者に伝えています。)

この3つがあれば相談に対するハードルが下がると考えました。


では次に、SNSの利用率を見てみましょう。
◇SNS利用率(10代~60代対象)

利用率

出典: https://www.soumu.go.jp

令和2年度総務省のデータではSNS使用率TOP3は
LINE90.3%、YouTube85.2%、Twitter42.3%の順でした。

また、Twitterの利用率は
10代67.6%、20代79.8%、30代48.4%と圧倒的に10代~30代の若年層の利用が多いというデータがあります。

<アンケート結果からわかること>


アンケート【年齢別】

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相談終了後のアンケートには17名の方が協力してくれ、
相談に来てくれた方の年齢層をはこのようになりました。
利用者の年代は10代~20代が特に多いということが解りました。


また、相談してくれた経緯については

・身近に相談できる人が居なかった
・他の相談機関を利用したが対応が悪かった
・誰でもいいから話を聞いてほしかった
・自由回答  の選択制とし、

「DM相談を利用しようとしたきっかけは何ですか?」

身近に相談できる人がいないが80%以上、その他
誰でもいいから話を聞いてほしかったという結果でした。



◆なぜSNS相談は必要なのか

名称未設定のデザイン (5)

それは、リアルでは身近な人に相談できない現状があるからです。

実際に周囲にカミングアウト出来ていない人は
約70%以上いると言われています。

その要因として挙げられるのは、
いじめや偏見、差別などを受けやすい社会背景があるからです。

自分のセクシュアリティ、アイデンティティを公表するだけなのに
いじめられてしまったり排除されてしまう世の中なんです。
そうわかっているのにわざわざ人に話せないですよね…

そんな社会を変えようと多くの人たちが活動したり、
味方になるよと力を貸してくれたり、そんな人たちが増えています。

でも社会が変わるのを待つのでは遅くて、
今も孤独や不安と戦っている人たちに、味方がいるよと
メッセージを届ける必要があるんです。


だからこそ、多くの若者が利用していて
相談に対してのハードルを下げてくれるSNSであれば、

“誰かの身近な相談相手になれる”

SNS相談を行う意義だと私は思います。

誰かに「聞いてもらえた」、自分の「気持ちを話した」という経験が、
何かのきっかけになれたらといいなと心から思っています。

◆今後について

ここまで読んでくれてありがとうございます。
相談活動を行って全国各地の人とつながれる良さを知りました。

私も、まだまだ言葉や制度など知らないことは沢山あります。
正しい知識を伝えていくためにも


私の夢は

“一人で悩まなくていい社会
自分らしく生きられる社会”

を作ることです。

様々なちがいを認め合い、お互いの良さを生かすことができる

そんな環境で生きていきたいと真剣に思っています。


そのためには、
DM相談の継続はもちろん
インターネットでは届かない世代(不慣れな世代)
へのアプローチも必要だと考えています。

どれだけ子供たちの多様性に対しての理解が広がっても、
社会に出たときに、先輩、上司となる人たちが
多様性に対して全くの無理解だったとき、

どうすることもできないですよね。

そんなことが起こらないように

講師活動(発信活動)を行っていきます。

講師活動を行いたいというのは、
この活動を始めてから掲げている目標の一つでした。
なので、知識の勉強はもちろん講師としての話し方を学んだり、
講師活動を行っている方々にお話を聞いたり動いてきました。

その甲斐もあってか2022年3月から講師としての
活動も開始することができています。

講師として自らの足で出向きインターネットでは繋がれない人たちに
情報を届けることです。

“来れないなら行けばいい” 
あまりにも単純でアナログな方法ですが
インターネット×現場をかけ合わせれば最強だと思っています。


これからもこんな感じで一歩ずつ前に進んでいきたいと思っています!

◆おねがい◆

さいごにはなりますが、ここまで見てくれた
忍耐強いあなたにお願いがあります。

〇知ってほしい!
正直、にじろーどを数あるアカウントの中から
見つけてくれるというのは奇跡に近いと思っています。
これはみなさんの力に助けられているからです。
本当に感謝しています。これからも全力で頼らせて頂きます!

なので、みなさんには早速
Twitterの固定ツイートをRT(リツイート)してもらいたいと思います!
こちらをクリックして飛べます

できました?

いやいや、そんなの嫌だよって方は
ぜひ自分で何かしらの発信をしてみてください
セクシュアリティに関わることでなくてもいいんです。

あなたが知っていること、得意なことは誰かが欲している情報
なんです。悔しいですがこっちを選んだ人は仲良くなれそうです…
連絡ください…✉


〇仲間がほしい!

多様な社会、セクシュアリティに関わることがしたい人
相談という分野ではなくてもなにか行動をしたい人
もちろん当事者だけではなくAllyの立場でもOKです。
そんな方がいましたら是非お声がけいただけたらなと思います。

今は個人で活動していますがチームとして何かできるかもしれない
そんな期待を込めて書いておきます☺


本当にここまで読んでくれてありがとうございました。
これからも「やりたいこと」「叶えたい夢」に全力で突き進んでいきます!

これからもどうぞよろしくお願いします🌈 にじろーど Tomo

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