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登山入門者のための必要な知識①

こんばんは!
新潟県地域おこし協力隊の長島りょうへいです。  

本日は山と溪谷社出版の『登山入門』を参考に
登山入門者が身に着ける知識をお届けします。

1. 日本の山の特徴


・国土の7割が山岳地帯、山の数は1万8000座(登山対象ではないものも含む)
・地域によって大きく異なる気候が山の個性となって現れる
・日本列島を走る脊梁山脈の存在
→日本海からの湿った季節風は冬、脊梁山脈にぶつかって日本海側に雪を降らせる
 山を越えた乾いた風は太平洋側に晴天をもたらす
→この自然の営みが植生や地形に大きな影響を与え、日本の自然をより豊かにする

・日本の山は狭い国土に個性豊かな地形や景観を持つ彩りを添える四季の変化
例:岩稜が連なり雪渓の残る日本アルプス、モクモクと噴煙を上げる活火山、
  大小の池塘が点在する高層湿原、ブナや針葉樹林の巨木、照葉樹が鬱蒼とする悠久の原生林

・日本の登山の始まり
山は人々の生活の場として利用+神の宿る場所として崇められてきた
→その神や仏に会うために登拝という形で山に登るようになったのが始まり

・登山は低山ハイキングからスタートし、経験を積みながら高い山
ステップアップするのがセオリー→総合的な登山技術の向上に繋がる

・他のアクティビティから転校するケースもある
例:ランニング→トレイルランニングへ、ゲレンデスキー→BCスキーへなど
個人の志向や好奇心はっきりしている現代の傾向

2. 登山のジャンル(ジャンルごとに要求される体力や技術、装備が違う)



・一般登山
登山道or一般ルートを登るもの、無雪期と積雪期に分かれる
レベル的にやさしいのは「ハイキング」 
対象:市街地近郊の里山低山など

標高おおむね1500m以下、全行程で半日程度が目安
→これ以上の行程や標高差になると「登山」
行程が長いと装備増える、より体力が必要、難所や気候の変化に注意
種類:日帰り登山、小屋泊まり登山、テント泊登山
   積雪期登山(専用の装備、確かなノウハウが必要)
・バリエーション登山
岩稜や沢など、登山道以外のルートをたどる、より困難な登山

例:
①    クライミング(岩稜や岩壁、氷壁などが対象)
  フリーとエイド(人工登攀じんこうとうはん)に分かれる
フリー:ロープで確保しながら高い壁を登るルートクライミング
    ロープを使わずに登れる高さの岩を対象とするボルダリング、
    人工壁に代表されるスポーツクライミングなど

②    沢登り
沢を遡り、源流域のヤブや草原を経て山頂を目指す登り方(日本独特のジャンル)
道がない山でも山懐に入りやすい半面、滝や深い淵の通過、増水への対処など
独自の知識や技術が必要


③    バックカントリースキー(ボ―ド)
ゲレンデに対して、未整備の山を滑るスキーやスノーボード
かつては山スキーと呼ばれ、雪山を効率よく移動する手段の意味合い強い
BCスキーは滑降を主な目的とし、あえて山頂まで登らないことも多い


・その他

①    高所登山
ヒマラヤに代表される高峰を目指す登山。
ルートの困難さ低酸素や寒冷など過酷な環境の克服が必要
昨今は、少人数でサポートなしで短期間で登るアルパインスタイルでの登山、
ガイドが個人登山者を山頂へ導く商業登山に二極化

②    トレイルランニング
必要最低限の装備だけで登山道(トレイル)を駆け抜けるスポーツ
国内外で多くの大会が開催され、100kmを超えるものもあり


今回は初心者向け登山の知識として
日本の山の特徴や登山のジャンルについてお届けしました。
少しでも参考になれば幸いです。

ここまで読んで頂きありがとうございました!

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