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煮卵こそが現代人の救いであり、最強のヘルスケアアイテムだ

真面目に不真面目をやる、偏愛家の駄文でございます


 どのような人生を送りたいかと聞かれたら、おそらく多くの人は「なりたい自分」つまり理想像やゴールを思い描く。お金が欲しいでもいい、モテたいでもいい、温かい家庭を築きたいでも良い。ゴールの見えないマラソンは疲れるが、ゴールが決められていれば頑張って走ったり、効率的に水分補給したり、場合によっては良いシューズを買ってから走り出したり、競走であればいっそのこと原付免許を取得しにいくのもアリだ。なんでもアリだ。

 私たちが自分のゴールや理想像に近づくためには、日々の過ごし方が重要になってくる。いきたい大学があるのに勉強しないとか、痩せたいのに暴食するといった日常では、ゴールに到達しないからだ。また、時間の使い方が重要だ。例えばお金を稼ぎたいと思ったら、こういう選択肢がある。

・労働時間を増やす
・時間単価を上げるために評価されるスキルを入手する
・時間効率を上げるために仕組み化を行う
・誰かを使役するか、委託などして中間マージンを抜いたり、空白時間を作る

 もし、最速で目的に近づきたいと思うなら、余計なことに時間を使っている場合ではない。また、非効率的なやり方をしていては疲弊・消耗が進んでしまって挫折する。


 ここで、最適なソリューションを提示する。それが煮卵だ。



煮卵はうまい


 煮卵はうまい。異論は認めない。なぜなら、煮卵のうまさを決めるのは調理工程と味付けであり、これは個人のプロセス次第だからだ。

 コンビニなどで売られているおにぎりやサラダチキンやソイジョイは、「製品」だ。製品は自作する工程が含まれていないため、味が均一であり、ここに対して主観で「うまい、まずい」は決定される。しかし煮卵であれば、自身の調理次第で「うまい煮卵、まずい煮卵」が作れるため、煮卵がまずいと主張する時点で実力不足や努力不足が証明される。

 アレルギーを除き、たまごが料理がうまいかまずいかといったことは自分次第なのだ。だから、およそ全世界の人間が「煮卵をうまいと感じるチャンス」を有している。何度も言うが、煮卵はうまい。うまいから食う価値がある。



煮卵は認知資源を使わない


 人間は1日に4〜5万回ほど、何かを選択している。ご飯を何にするか、信号を渡るか、水を飲むか、顧客になんと話しかけるか、メールをどう返すか、授業で寝るか、SNSでなんと発言するか、今日は掃除をするのか、いつ寝るのか。全て選択であり、選択には「認知資源」を使っている。

 1日に使える認知資源には限りがある。認知資源は疲れのパラメータのようなもので、使っているほど生産性が低い。朝より夜疲れているのは、認知資源を使っているから、とも言える。オバマやジョブズが同じ服を着ていたのは、認知資源を使わないためだ。「モーニングルーティン」は誰しもあるはずだが、習慣というのはそもそも認知資源を減らすための方策だったりする。

 人間には食欲があり、生存するために食は欠かせない。よって、人間は食から解放されることがない。しかしながら、現代の食はあまりに認知資源を消費する。食の選択肢が多いが故に、「いつ」「何を」「どこで」「誰と」「どうやって」「どれくらいの時間をかけて」食べるのか・・という感じで、どう考えても変数が多い。私たちは当たり前に食しているが、欲求を満たす最優先事項が食でない限り、毎日の食に認知資源を使いすぎない方が良いことは自明の理である。


 そこで、煮卵だ。お手持ちの鍋のキャパシティによるが、一度に5〜10個ほど作れる。「作り置き」というのも認知資源を減らす術だ。仮に10個の煮卵を生成したとして、一回の食事では大体1〜2個食えば数時間は腹持ちする。

 肝心なのは、人間は毎日決まった時刻に腹が減るわけではないということだ。「8時、12時、18時、23時にだけ腹が減る」と厳密に設計されている人間はいない。いたらサイボーグだ。つまり、「1日のどこかでなんとなく腹が減っていることに気づく」わけだが、すると「今食べようかな」「後にしようかな」「何食べようかな」「準備はどうしようかな、買おうかな」などという余計な認知資源の消費が始まる。これが1日に2〜3回起こるのは大変な事態だ。煮卵の利点は、「腹が減った瞬間に、煮卵を摂取すれば良い」という明快な設計と「摂取に時間がかからない、準備時間もない、片付けもほぼない」という効率性にある。


煮卵は安い、そして栄養バランスが良い


 「認知資源を使わない」というだけであれば、他の製品を買い溜めしたり、作り置きしておけば良いかもしれない。しかし、煮卵は他の追随を許さないパフォーマンスを発揮する。

煮卵は100g換算で133kcalのカロリーで、80kcalあたりのグラム目安量は60.15g。 たんぱく質が多く8.19g、脂質が6.01g、炭水化物が2.54gとなっており、ビタミン・ミネラルではセレンとビオチンの成分が高い。 糖質の量は2.54g。

 ちなみに、ポテトチップスの脂質は10〜30g、コンビニおにぎりの資質は10〜25gだ。

 考える葦の我々であればハッキリ結論づけられる話だが、「煮卵だけ食っていれば生命が維持できる」。サプリメント?三角食べ?炭水化物抜きダイエット?笑わせるな、煮卵の前では全ての序列が下がる。

 老若男女は大体1200〜2500kcal/日ほどを消費する。朝昼晩で毎日煮卵だけ食わなくても良いが、現代人は基本的に食の自由を獲得しすぎて食い過ぎだ。20〜40代の男女を無作為に100名集めたら、4割は「痩せたい」と呟いているだろう。どこか1食、あるいは3食全てを煮卵にしたとしても、健康的な生活ができる。

 これは嘘だが、ハーバード大学の研究でも1週間に煮卵を3個以上摂取したグループと、1個も摂取しなかったグループとで、3ヵ年の健康状態を分析した。結果として、煮卵を摂取しているグループは、そうではないグループに比べて約12%も心疾患の罹患率が低く、また筋肉量が4%増加していた。さらに、身長と体重の相関では、実験開始時にメタボリック症候群(BMI25〜)の状態であった被験者が、1年間で15%減った。つまり、煮卵の摂取には現代病の罹患リスクを低減させる効果が期待される。


 また、筆者の独自の調査によると、業務スーパーや肉のハナマサといった業者向けスーパーでは、ボリュームディスカウントにより卵1個当たり15〜18円で入手できる。イオン系列では、特売によって10個98円(つまり1個あたり10円)での入手が可能だ。消費増税によってコンビニおにぎりが105円で入手できることはほぼなくなったが、煮卵であればコンビニおにぎりのわずか2割価格で同等以上の栄養素を得ることができる。

 安価で、栄養素が高く、時短になる。認知資源を使わないばかりか、健康リスクに頭を抱える可能性も減るわけなので、頭が悪くなければ煮卵を食べることが「正解だ」と察するだろう。


おわりに

 今回は煮卵の優位性について雑に紐解いた。まとめると、今回お伝えしたいことは以下の3つだ。


1.別に煮卵じゃなくてもいい
2.私が煮卵に飽きたら、この論は反証される
3.バランスの良い食事を取った方が幸福度は高い


最後までご覧いただきありがとうございました、すみませんでした

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