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お金・権力・経済・社会

今、日本はコロナ前からデフレで、コロナ禍を経て全体的には不景気なのに、ロシア・ウクライナ戦争の影響もあってエネルギー資源高騰等により物価高(インフレ)というスタグフレーションの状態です。消費税やガソリン税減税(あるいはなくそう)とうったえてる人がいますが、どうも外野的扱い。庶民は生活難を強いられ、政府は国債発行は国の借金が増える云々と言って財政出動しない。しかもそれを国民の借金だと言います。もうこういうプロパガンダやめてくれないかなぁ。日銀が金融緩和しても政府が引き締めていたら、プラマイ0?いやデータ上ではジリジリマイナス!?こんな政府じゃダメだなんて庶民から文句を言われても、国会議員達の収入が減るわけじゃないから、図太い神経でいられれば、なんのことはない。少なくとも次の選挙までは。財政出動を考えて欲しいと言っても考えられないのでしょうが、例えば年収200万円と年収1,000万円の世帯収入とでは、生活に係る10%の消費税額の重みがまるで違うことをわかっていない。後者は高い消費ができ、高い消費をすれば消費税額としてみれば高額になりますが、そもそも前者はそんな消費はできず、後者は高額消費を抑えさえすれば、生死にかかわるような生活にはならないわけです。

①そもそもお金って?

本来お金って、経済を回す「ツール」ですよね。お金がなくても物々交換、あるいはモノとサービスの交換が成立すればそれで生活は成り立ちそうです。でもその交換によって、モノの量や同じものが増えても仕方ないし、それが必要なものであればいいけ、いつもそういうわけにはいかない等、交換のマッチングも大変そうです。しかしお金という皆に共通のとても便利なツールによって、自由度のある交換(売買)ができ、お金そのものにそれ相応の価値が生まれています。

「国はお金を無から生み出すことができます。」ですから言い方に語弊はあるかもしれませんが、国がお金を生み出す程、国民は豊かになるはずが、なぜかそうはなっていません。一部の国民にしかお金が回っておらず、低所得者には届かないのです。そう庶民にお金が行き渡っていないのが最大の問題です。
当然ですが一般家庭や会社では、労働やモノ・サービスなどを提供してお金を稼がなくてはなりません。
プライマリーバランスと言った時に、一般家庭・会社はと国とでは全く同じ見方はできないわけです。確かに税金によって政府が得たお金の中でという中ではプライマリーバランスというのは有効です。

②お金はなくならない

お金は捨てる等しなければ、お金そのものはなくなることはありません。ですからお金が日本の中だけで回っているのなら、生んだだけの額が日本のどこかにあるわけで、誰かが失えば、誰かが得るのです。それが極端になると、格差社会という現象(?)が資本主義社会上に起こります。本来その調整を政府が行うべきところが、勝手にお役御免というのが現日本政府なのではないでしょうか?お金持ちには更にお金が流れる仕組み…庶民派おこぼれ程度の給付金で一時は良くても、ある程度継続できなければ経済そのものがよくなることはないはずです。生まれたお金というのはどこかにあるはずです。
お金が経済をぐるぐる回れば、基本的な雇用、そして生活は保てるはずですが…

③日本からお金がなくなることがある

②では基本お金自体がなくならないと言いましたが、日本からなくなることはあります。グローバル経済で、外国にお金が流れれば、「日本から」はお金がなくなるということが起こります。その分海外から日本にお金が流れてくればいいのですが…

④流通経済上お金がなくなることがある

お金がなくなるにはもう1つあって、「お金を留める(貯える)」ことによって流通経済からお金がなくなることがあります。タンス預金、銀行に貯金、投資がそれにあたると思います。タンス預金はそこにお金が留まるので、お金の道は断たれ、流通経済上お金がくなった(眠った)と言えそうです。貯金は預けても借りる人がいればまだ回る。ここで面白いのが、銀行からお金を借りる人がいたとしても、預けた人のお金がなくなるわけではないということ。投資については、投資したお金が100%回ることがないでしょうから、貯金と似たようなもので、経済流通上その何割かは、「お金がなくなるに近い意味がある」ように思えます。この場合銀行と違って、投資した者のお金が本当になくなってしまうことがあります。そう考えると、銀行だって破綻すればお金が消えてしまうことはありますね。
このようにお金が回らなくなってしまえば、経済社会が衰退し、一般的には仕事が減り、働く先を失った人は当然お金を得られなくなります。お金の循環することが生活を支え、滞れば生活難に向かいます。将来不安や生活不安がお金を滞らせ(確保)、身のためと思ってするミクロの行動が、経済というマクロで自身に降りかかってくるのです。日本政府はその将来不安や生活不安を解消するどころか、全く意味不明な発言から始まり政策をしているように思います。どうしようもない…

⑤お金の意味がなくなることがある

お金を生み出せば生み出すほど国が豊かになりますが、あまりにお金を生み出し過ぎて、グローバル経済の中でお金の価値が限りなく意味をなくす場合があります。でも最悪その時は「鎖国」でもして、グローバルとは別の経済圏とすればお金の意味を担保できるかもしれません。現実的ではないですね…
もう1つは売買が成立しない場合です。欲しいものがなかったり、あるいは売買できる環境を失った時です。前者は代替できるものがあればなんとかできます。今小麦が高騰していて、全く輸入できなかったとしても、日本にはお米があります。パンやうどんが食べられなくなっても、お米を食べれば食は成り立ちます。しかしパンやうどん等で商いをしている場合は死活問題です。後者はお金の意味を即座に失うことになります。世界中見渡せば生活を揺るがさずにお金で何でも買えるかもしれません。平和な世界であれば可能だったことも、戦争になったり、国の思惑で経済制裁なんてことになれば一転します。先ほど小麦がなくてもお米があると言ったものの、グローバル経済に甘んじている食料自給率がかなり低い日本は、危機的状況をすぐさま迎えそうです。食料自給率確保しなければならないという教訓を得たはずですから、それを今生かす時だと思います。日本は少子化社会ですから、量に関して言えばはじめやすいはずですが、肝心の働き手がいないという相反関係がありますね…

⑥お金がいくらあったら満足?

「お金がいくらあったら満足する?」と問われれば、「いくら」と答えられる人は案外すくないのではないでしょうか?今生活に困っている人にとっては具体的な金額によってある程度解放されても、その後にはもっと求めてしまいそうな気がします。すでにお金持ちの人も同様で、お金を持っていればそれに越したことはないし、お金があるからできることも多いと思うし、いろいろな面での経済的抑制の解放の欲望無限地獄。お金を持っているということは、お金を使っていない(眠っている)わけで、それをどんどん使ってもお金が増え、またどんどん使っても増えていくのだとしたら、個人には限界がりますね。だから「配分」という考え方も出てくるのでしょう。しかし何かの原因により、お金を使っても増え、使っても増えという状況がそうもいかないという状況に陥った時のことを想像してしまうと不安になるでしょうから、そんなこともしていられないと思うでしょうし、そもそもあるから全部使っちゃえなんて発想もないでしょう。

⑦お金が流れる道

お金持ちであれば、まぁまぁ何でも買えるでしょうから、あえて安いモノを買わなくても、お金の量が経済を回ることを思えば、高いモノを買ってくれた方がいいです。しかしお金持ちは高いモノを購買し、お金のない人はなるべく安いモノを購買すると言ったように、日本が分断社会といわれる要因にも繋がります。高所得者層は高所得者層で、低所得者層は低所得者層でのお金が流れる道ができあがります。その二層をシェアする企業が増えれば、もっとお金が経済を回ってくれる気もします。

⑧お金が人を変える

よく「お金は人を変えてしまう」と言います。お金があると同時に権力も持ったりすることがあって、人間的に横柄になったり、思い上がったり、いらないものを排除しようとしたり、社会問題がどうでもよくなってしまったり、最悪な人間性をまとってしまうことがあるように思います。そうなると社会全体がだんだんこじれていきます。
その前兆は確かにあって、お金を求めるあまり、ズルをしたり、人を蹴落としたり陥れたり…お金欲しさに人間性を失ってでも手に入れようとしていく人もいるでしょう。人間性とお金はうまく共存共生はできないのだろうかと改めて思います。お金を得たからと言ってそうなってしまうのか、もともと人間性に欠けているのかという疑問はありますが…
とにかくお金と権力がベッタリで、経済・社会に影響を及ぼしている現代社会。
仮に権力とお金が切り離し、お金(欲)がなくても知識と人道的な精神を兼ね備えた人に権力を持たせることができれば、もしかしたらもう少しマシな社会になるかもしれません。

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Isshy
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