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令和日本・今そこにある危機

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日中戦争開始。我々は生き残れるのか?
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2023年9月の記事一覧

森永卓郎「ザイム真理教」2023.5を読みながら

森永卓郎「ザイム真理教」2023.5を読みながら

「ザイム真理教」

 自民党の西田議員が名付け親とか。なかなかのネーミングである。

 財務省が緊縮財政を唯一無二の教義とし、それを盲進する信者(国民)の生命など無頓着である様子をさして「カルト宗教」=「ザイム真理教」というようだ(森永さんの文章からはそのように読めた)。教祖も教祖なら洗脳されている信徒も信徒だ。

 ザイム真理教の教義は「基礎的財政収支の黒字化 税収が政府支出を上回る状態をキープ

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山本義隆「リニア新幹線をめぐって 原発事故とコロナ・パンデミックから見直す」みすず書房, 2021.4

山本義隆「リニア新幹線をめぐって 原発事故とコロナ・パンデミックから見直す」みすず書房, 2021.4

斜め読みしてみた。

リニア新幹線は政官財による巨大利権。
「コロナを契機としたリモートワークシフトによる遠距離移動の必要性の減少」「人口減少による巨大インフラ維持の困難」
「首都圏集中による格差拡大・災害脆弱性」
などなど、リニア新幹線は過去の遺物、不要な存在となっているにもかかわらず、それが巨大利権であるためにプロジェクトが維持されてしまっている。原発と同じように。

と、こんなところだろうか

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購買力平価GDP、ロシアは世界5位

購買力平価GDP、ロシアは世界5位

2022年度。国力を表すと言われる購買力平価GDPの世界ランキングで、ロシアはドイツを抜いて5位となった。4位の日本にも肉薄している。

戦時経済となり軍需による生産が増大しているためだろうか?

名目GDPが韓国と同程度ということでロシアをみくびるような言説が巷にあふれているが、危険である。購買力平価GDPでみるとロシアは十分に大国であり成長を続けている。そう易々と倒れたりはしない。

また、ロ

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山本義隆「福島の原発事故をめぐって いくつか学び考えたこと」みすず書房, 2011.7

山本義隆「福島の原発事故をめぐって いくつか学び考えたこと」みすず書房, 2011.7

福島第一原発の処理水(処理途上水?汚染水?)の海洋放出について保守言論界隈では喧々諤々だ。

個人的にも今回の処理水放水については「何故、今?」という不可解なところが点があり賛同できなかった。マスコミ報道が、処理水の放出に伴う中国の海産物禁輸に対する抗議に集中していることも、政官財が真実から目をそらそうとしているのでは無いかと感じさせた。

そんなとき山本義隆の著書「福島の原発事故をめぐって」を思

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