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オマーン旅行(2) 日本人に興味津々なオマーン人

オマーンって日本人からするとあまり馴染みがないですよね?
でもそれは相手も同じなんですよ、その理由は私が実際に現地で体験した、いくつかの出来事が物語っているんです。


1.じろじろ見られる

まずは何といってもこれ、本当にこれ。
すれ違う人すれ違う人にじろじろ見られることです。
ヨーロッパに行ったときなんかは、あまりこのような視線を感じませんでした。なぜならヨーロッパには様々な人種が住んでいますし、ヨーロッパで生まれた現地の2世、3世もいますし。

でも、ここオマーンは違った!
なぜかって? 
ここには現地の伝統衣装を着たオマーン人、出稼ぎに来ている周辺諸国(インド、バングラデッシュなど)の人たち、もしくは観光に来ているヨーロッパ系の人たちが圧倒的な人口を占めており、私のような「The Asian」は皆無と言っていいほど見当たらないからだ!

談笑する現地の方々

この時感じたのは、
「あっ、本当に異国に来たんだな」
「日本にいる外国人は毎日こんな気持ちで過ごしているんだな」
です。
特に、2つ目に書いたことは私のパートナーも外国人の友人もよく言っております。日本にいれば珍しいといわんばかりに、たくさんの日本人から見られる、視線を感じるというのです。これは、私たち日本人が無意識にやってしまいがちな事と思いますが、心に余裕がある人はぜひ、見られている人はこういう気持ちでいるんだ、ということを意識してみてください。そして、彼らへの配慮を心がけてみてください。

2.写真を撮られる

オマーンの首都、マスカットから車で約2時間の距離にある「ニズワ」という第二の都市に来ていた時の事です。

ニズワ・フォート、砂でできた本当に立派な砦でした。

ニズワでもっとも有名な観光地であろう「ニズワフォート」という砦の観光を終え、周辺の商店街を散策していた時の事、前から歩いてきた謎の外国人3人衆に
「へーい!一緒に写真撮ろうぜ!」
と声をかけられた筆者。
とっさの出来事だったので断りに断れず「まぁ、悪用されたとしても自分の責任だからええか」という軽い気持ちで彼らのスマホのインカメで

パシャ!

何者なのかを尋ねると、どうやら彼らはパキスタンから来たという。
アジア人がそれほど珍しいということなのか、まぁ筆者もその時は楽しい気持ちだったので特に何も思わずに事態が終了。

いや、急に写真を撮ろうと声をかけてくるお前らのほうが珍しいよ、と心の中でささやく。
何が起こっても動じない、ここは外国なんだからと強い気持ちで乗り越えた。


3.お金を撮られる(えっ?)

「お金を盗られる」ではありません。
「お金を撮られる」です。

あれは筆者が第二の都市「ニズワ」で謎のパキスタン3人衆と写真を撮った後日、再び首都の「マスカット」に戻ってきて散策していた時の話。

お昼の時間になってきてお腹がすいていたので飲食店を探していた時の事、
「オマーン料理ってよくわからないし、得体のしれない料理でお腹を壊したくないしどうしようかなぁ」と彷徨っていると、なんと!

SUBWAYがあるではないかSUBWAY!!

あの有名なサンドウィッチ屋さんがこのMiddle Eastにもあるだと!と少し感動した筆者はさっそく向かうことにした。
(場所はたぶんここ "2724 Ruwi St, Muscat 112 オマーン" )

注文したメニューは忘れましたが、たぶんローストビーフサンドを買った気がする。その時に対応してくれた店員さんの英語が聞き取りにくくて苦戦したのを覚えてるな。
そんな店員さんはムンバイ(インド)出身とのこと。

店員さん
「%#&@〇△▢どこから来たの?」

筆者
「日本から来たんだよ、旅行でね!」

店員さん
「そうなんだ!俺はムンバイ出身なんだ!」

筆者
「ムンバイね!確かインドの都市だっけ?」

店員さん
「そうそう!」

こんな会話をして、お会計を済ませたらなんか言ってきた。

店員さん
「%#&@〇△▢ね見せてよ!」

筆者
「Sorry?」

店員さん
「%#&@〇△▢ねだよ!」

インドのアクセントに苦戦する筆者
「Uhhh……」

店員さん
「(お金を指さして)これこれ!Youの国のこれ!」

筆者
「あっ、これ?別にいいよ(盗まれないかな……)」

なんか、日本のお札に興味津々のムンバイ出身の彼だったので、しぶしぶ渡してみた。
筆者が渡した「英世」さんと「諭吉」さんのお札の写真を撮る店員さん。
そこへ、別の店員さんも合流して、

店員さん②
「何やってるの? へぇ!日本のお金なんだ!」

そして私のお札となぜかツーショットを撮る店員さん②。

店員さん
「ありがとう!ゆっくりしていってね☆」

筆者
「お、おう。どうも笑」

なんという不思議体験でしょう。勤務中にお客さんのお金を見物するだけでなく、ツーショットを撮るなんて。俺もこんな気楽に仕事してみたいもんだぜ、と思うのであった。
(別に彼らに対して怒ってないです、むしろ喜んでくれてこっちも少しうれしかったです笑)

その後も席に座ってローストビーフサンドを食べていたら、さっきのムンバイ出身の彼が席に来て「味はどう?おいしい?」とか「この彼、日本から来たんだって!」と別の同僚に私の事を紹介してくれたり、何を話したか忘れましたけど、短くそして不思議な出会いだったなと記憶しています。


オマーンに滞在していた1日本人をみて、現地の彼らはどう感じたのでしょうね?
私もこの地球に住む1地球人なのですが、国や地域が違えば人も全く違う。違うからこそ興味が湧くって事かな。



ただ一つ言えるのは、私も彼らも同じ人間であるということですね。
色々な人がいる、だから旅行ってやめられないんですね。


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