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ステージをあげる②~アサーション~

前回の記事「ステージをあげる」で、自分のステージをあげるにはどうしたらいいのか、悩んでいるという話を書いた。

その解決方法になりそうなものを一つ見つけた。「アサーション」という、平木典子さんが日本に紹介したという考え方だ。

平木さんの『アサーション入門~自分も相手も大切にする自己表現法』(講談社現代新書)には、アサーションとは、「自分も相手(他者)も大切にする自己表現」と説明されている。

自己表現には、3つのタイプがあるらしく(Wolpe, J)、アサーションは3番目にあたる。
1)非主張的自己表現~自分よりも他者を優先し、自分は後回しにする自己表現
2)攻撃的な自己表現~自分のことだけをまず考えて行動し、時には他者をふみじることにもなる自己表現
3)アサーション 自分のことをまず考えるが、他者のことにも配慮する自己表現

私は、どうやら、外では「非主張的な自己表現」をする傾向にあるら
しい。その背景にあるのは次の心理だとか。
・自分の思いや考えを表現することで、相手に不快な思いをさせ、相手から嫌われる可能性が生じるのを避けたい
・相手と違った意見を言うことで葛藤やもめごとが起きたりするのを避けたい
・他者とのやりとりに自信がなく、自己を表現することで起こるマイナスの結果を怖れ、相手に合わせることで安全を確保したい

たしかに・・・ここまで書いていて、まさに自分のことや・・と感じる💦

こうして自分では安全を確保したつもりでも、実は、こうした非主張的自己表現を続けていくと・・「自分をないがしろにして、相手の言いなりになってしまうため、だんだん自分でも言いたいことがわからなくなっていきます。自分で決められない、あるいは言い方が分からないといった状態になることもあります」→まさに、今の私の状況!!💦

それを変えるためには、「アサーション」「アサーティブな自己表現」の方法を身につけることが必要で、それは
①自分の考えや気持ちを捉え、それを正直に伝えてみようとする
②伝えたら、相手の反応を受け止めようとする ことだと平木さんはいう。

そのためには、
ステップ1 自分の考えや気持ちを確かめる 感情、迷い、困惑・・それをありのままに受け止める。
ステップ2 正直に言語化する
ステップ3 相手に心を向け、自分の思いはどう受け止められたのかをきちんと見届ける            というステップが必要とのこと。

よし、ちょっとやってみようと思う。話す相手は、日本語の支援に入っている小学3年生と4年生の子供たち。
 
「 私は、〇〇くんや〇〇ちゃんが日本語でむずかしいなと思っていることを手助けして、困りごとが減るような手伝いをしたいと思っている。そのためにここにいる。だから、〇〇くんが遊びたいという気持ちもわかるけれど、ちゃんと手伝いをする時間を持ちたいと思っている。

〇〇くんや〇〇ちゃんは、日本に来てまだ2年ぐらい。その中でよくここまで日本語を話せるようになっていること、すごいと思っている。私はアメリカに数年いたけれど、〇〇くんたちみたいに話せるようにはならなかったから。

でも、毎日、新しいことばや漢字、そして新しいことを学ばなければいけないから、とても大変で困っていることもたくさんあるんじゃないかと思う。
大変に思ったり、困ったりするのは、〇〇くんたちに力がないからじゃないよ。そうは思わない。十分力がある。だから、こんなに話せるようになっている。だけど、日本に来てまだ2年しかたっていないよね。日本で生まれて7,8年育ってきた子と同じように、文字を書いたり読んだりできるようになるというのは、一人ではとても難しいことだと思う。だから、私たちのような大人がここにいる。だから、頼っていいんだよ。「いっしょにやって」って。どんどん私たちの力を使ってほしい。そのために私たちはここにいるのだから。一人でできないことも、二人だとできることもあるから。」

うん、これが私が子供たちに今伝えたいことだ!言語化できて、ちょっと心が軽くなった気がする。

あとは、これを伝えるのみ。そして、「具体的に何をしたらいいのか」何か提案してみようと思う。

①新しいものを覚える手伝いをする?
②前に覚えたことばを思い出す手伝いをする?

やり方は相談しながらやろう。

今日の午後、支援の時間があるので、さっそくアサーションをやってみようと思う。



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