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登録日本語教員のメリットは?いつから?どうやってなる?難しい?など"日本語教師が気になる質問"に答えます!【後編】

概要:
前編に引き続き、登録日本語教員は「いつから始まる?」「どうやってなるの?」「難しい?」といった、登録日本語教員に関する質問にお答えしていきます🦉!
さらに、「みんなはどのルート?」「今年どうするの?」と他の人のこと、気になりませんか?!そんな疑問にもお応えすべく、日本語教育に関わる方々に、調査を行いました。

前半の記事はこちら👇




「登録日本語教員」関連の疑問にお答え


では、さっそく前編に引き続き、知りたいことがあるけど、周りの人にはちょっと聞きにくい…自分で調べても文部科学省の資料はちょっと見にくい……
という現役日本語教師の方、日本語教師を目指す方!

またひつじさん🐑と一緒に、ふくろうさん🦉から教えてもらいましょう!


また登録日本語教員について質問していいですか。

もちろんです。何について気になりますか。

Q1:登録日本語教員はいつからなれますか。


      A:最速で2024年の冬頃です!

「登録日本語教員」の制度が施行されたのは、2024年4月1日ですが、現在、まだ登録日本語教員は1人も存在しません。

経過措置として行われる現職者向けの講習は11月1日から実施予定です。

なんとこの講習、日本語教育いどばたを運営する、アスクが制作したんです…!
今後、講習に関する情報もいち早くお届けできるかもしれません😉

また、現職者に当てはまらない方は、日本語教員試験を受ける必要があります。第一回目の試験は令和6年11月17日に実施されます。

試験や講習の後、冬頃には日本語教員試験の合格発表、登録日本語教員の登録申請の受付開始となります。

そして、文部科学省が申請内容を確認した後、結果が通知され、登録証が交付されて、晴れて登録日本語教員の誕生です✨


今年の冬に何人がなれるんだろう🤔💭
試験とか講習とかの話がありましたが、、、

Q2:どうやって登録日本語教員になるの?

A:なり方は人によって様々です!
現職者か現職者以外か、在職期間はどれくらいか、等によって
細かくルートが分かれていますので、
自分が該当するルートを調べましょう。

これから初めて教員になり日本語を教える方と、現職者の方とでは、ルートが異なります。また、現職者の方でも、教えていた期間や今まで受けた課程によって、複数のルートがあります。ルートによっては試験・研修が免除になることがありますので、自分がどのルートに当てはまるのか、把握して準備することが必要です。

ここで注意が必要なのは、"現職者"と言う言葉です。
現在、日本語教師として働いていなくても、経過措置の都合上、平成31年4月1日(法施行5年前)~令和11年3月31日(法施行5年後)の間に、告示校などで一年以上日本語を教えたことがあれば、"現職者"になるんです。
元・日本語教師の方も「またイチから勉強しなきゃ…」と諦めず、自分のルートを確認してみることをおすすめします!

なるほど。いろいろと複雑ですね・・・やっぱり、

Q3:登録日本語教員になるのは難しいですか?

A:今年からなので未知数!
ルートの把握と事前準備が大事!

さっきも書いた通り、2024年4月1日に「登録日本語教員」は国家資格となったとはいえ、まだ一人もこの資格を持っている人は存在せず、資格の難易度も未知数です。
そのため、不安に感じる方も多いと思います。

今年講習や試験を受けるかどうか迷っている方は、とりあえず準備をしてみてから決めてもいいのではと思います。

というのも、試験を受ける・講習を受けるためには、ポータルサイトの登録や書類の準備など、色々な手続き必要になります。必要書類の中には、勤務先や元勤務先の日本語教育機関からしか発行できないものもありますので、迷いに迷って、やっと決心してから準備を始めても間に合わない可能性が…😨
迷っている方もひとまず、ルート判定や必要書類の準備、勉強などを少しずつ進めてみてはいかがでしょうか。

また、試験の難しさについては、「令和6年度日本語教員試験の出題内容及びサンプル問題」が文科省のサイトで公開されています。
普段の勉強とあわせて、力試ししてみるのもよいかと思います。

この記事の後半に、日本語教育関係者に「今年どうする?」と聞いてみた結果を載せています。こちらも参考にしてみてください!

しっかり調べて、早めに準備を始めることが大切ですね。
よし。早速、自分のルートを判定して、書類などの準備を・・・

その調子で頑張ってください!応援しています!

登録日本語教員については、引き続きいろいろな記事を更新していく予定です。次回は「経過措置ルート判定」について書きます。
・自分は経過措置の対象なの?
・経過措置のどのルートに当てはまるの?
・ルートはわかったけど、この後どうしたらいいの?
などなど、不安な方は、ぜひフォローして記事の更新をお待ちください。


今年どうする?日本語教育関係者への調査結果

日本語教育関係者の方に、「今年どうする?」と聞いてみました!試験や講習を受けるか迷っている方は参考にしてみてください。

✅今年試験や講習を受ける人

今年講習を受ける予定。勤務している学校が告示校で、今後登録日本語養成機関になる可能性が高く、今後も日本語教師を続けたいため。

現役日本語教師(国内)Aさん(経過措置ルートE-2)

今は日本語教師をしていない。すぐに復職する予定はないが、将来的に戻る可能性がある。資格には有効期限がないので、講習を受けておきたい。

元日本語教師(国内)Bさん:経過措置ルートD-1

試験を受ける予定。告示校に就職予定で、後々必要になってくるため。早めに受けておいたほうが楽なのではと考えた。

日本語教師養成課程が主専攻の大学生Cさん:経過措置Cルート

大学院に進学予定。将来的にいろいろな場所で日本語を教えられるようになっておきたいから。日本語教員試験の試行試験を受けたが、個人的にはかなり簡単だった。傾向が変わる前に試験を受けておきたい。

日本語教師養成課程が主専攻の大学生Dさん:経過措置Cルート

❎今年は試験や講習を受けない人

忙しくて対策ができていないので今年は受ける予定がない。移行期間があるので先ずは様子をみてその間に受けようかと思う。

現役日本語教師(国内)Eさん:経過措置Cルート

日本語教師に復帰する可能性が低いため、受けない。ただ、海外で日本語教師をする際に、資格があることで有利になるなら、来年以降検討したい。

元日本語教師(海外)Fさん:試験ルート

日本語教師以外の道に進む可能性が高いため、受けない。従来の資格・試験を受けたのに、さらにお金を払うほどのモチベーションがない。

日本語教育専攻の大学院生Gさん:試験ルート


皆さんの考えに近い方はいましたか?
登録日本語教員になるか迷っている人の数だけ、様々な理由がありますよね。将来を見据えて、受ける人も受けない人もそれぞれの選択があると思います。
日本語教育業界全体に明るい未来が待っていますように🙏



まとめ


この記事では、前編に続いて「登録日本語教員」に関する質問にお答えしました。さらに、今年どうするか?日本語教育関係者に実際に生の声をうかがいました。参考になりましたでしょうか?

内容は、文部科学省が発表しているものに基づいていますが、日々更新される情報もありますので、ご自身でも「登録日本語教員の登録等に関すること」などを定期的にご確認ください。


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