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日本ベッドの歴史(5):茨城工場の完成

全国へと発展した1960年代


日本ベッドは高度成長期の波に乗って、発展しました。
1960(昭和35)年には大田区久が原にも工場を建築。続く数年の間に、大阪、名古屋、九州にも営業所を開設しました。

1965(昭和40)年には、大田区池上の本社工場を建て替え、6階建ての新社屋を完成させました。
1階から3階はショールームとして、お客さまをお迎えするスペースに。
この頃、カタログに掲載されていたのが「日本ベッドの歴史(4)」でご覧いただいた、フルメイキングや、ダブルクッションタイプのベッドでした。

スプレッドを使ったフルメイク(1960年のカタログより)
ダブルクッションタイプ(1960年のカタログより)


1970年、茨城工場完成


日本ベッドのマットレスは、茨城県常総市にある自社工場で製造されています。
この工場が完成したのが、1970(昭和45)年。本社屋改築の5年後のことでした。

豊かな緑に囲まれた日本ベッド茨城工場
1970年に茨城県水海道市(現・常総市)に完成
敷地面積 58,000 平方メートル
自然豊かな環境のもと、愛情をもってひとつひとつの作業にあたります

日本ベッドは、同年開催された大阪万博にも参加しました。
出展した「未来のベッド」がこちら。

この頃の代表的な製品が、こちらの「ヴァロア」と名付けられたベッド。

ヘッドボードは優美なラインを描く、豪華なボタン留め


欧米で流行していたピロートップのマットレスを、日本で初めて採用した製品です。
厳選された材料を使い、入念な仕上げを施した、高級品でした。