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【安倍晋三に騙されない為の誰も教えてくれない本当のこと】#3~冤罪はこうしてつくられる

     先日、1985年に熊本県松橋(まつばせ)町(現・宇城市)で男性が殺害された「松橋事件」で殺人罪などに問われた宮田浩喜(85)さんのやり直しの裁判で再審無罪が確定した。

     ただ、事件から既に34年。宮田さんは51歳の時から13年間も刑務所に収監され、今回、やっと無罪を勝ちとった時には認知症を発症していた訳だから、この二男の方の言う通り、「長すぎた」し、「遅すぎた」のは明らか。

    そもそもなぜこの国はこんなにも「冤罪」が多いのか?「冤罪」はどうやってつくられるのか? 今回はこの「冤罪」の問題について考えたい。

    まず、この「松橋事件」だが、発端は1985年1月8日、熊本県松橋町で、男性が自宅で、首などを刃物のようなもので刺された姿で発見されたこと。推定死亡時期は1月4日から6日の間とされ、警察は5日の夜、被害者の自宅で飲食を共にした知人らのうち、この時、被害者と口論した宮田浩喜さんを犯人と推定。宮田さんの自宅周辺を警察官が常に監視。8日から20日までの13日間中9日間、宮田さんが断った日も自宅に押しかけ、長時間の厳しい「任意」の取調べを行う。宮田さんは持病の腰痛もあり、「否認のまま逮捕してくれ」と懇願するまで追い詰められ、遂に20日に犯行を「自白」をし、同日逮捕される。

   この事実で判るのは、もう事件が発覚した最初の段階から警察が「推定」ではなく、宮田さんを犯人と確信し、実際は「断定」していること。それも犯行現場に宮田さんに繋がる証拠があったとか、目撃者がいたとかではなく、“被害者と口論していた”という理由だけでだ。

   この後、警察はとにかく宮田さんに「自白」を迫る訳だが、犯人だと疑う証拠もないから逮捕状も請求せず、任意同行を求めることすらなく、ただ自宅に押しかけて自白を迫る。「任意」の取調べとは言いながら、現実には、自宅に押しかける警察官を私たち民間人が排除することなど不可能だろう。

   ここでは、この「任意の取調べ」という部分にも注目して貰いたい。

   この当時と違って現在では「取調べの可視化」などという事が言われていて、自白の強要が行われないように取調べの録音・録画も行われようにもなったが、ただ、この録音・録画が行われるのは逮捕されて、正式の取調べが始まってから。つまり、「任意の取調べ」の段階では、録音・録画する必要がないことを知っておいてほしい。

   そして、この「松橋事件」でも判るように、「自白」の多くはその「任意の取調べ」の中で行われているのだ。そう、その時に警察がどんなに自白を強要していたとしても、その証拠は残らないことになる。

   それどころか、「自白」をした段階で、宮田さんと同じく逮捕となるので、そこから正式な取調べが始まり、録音・録画されるのだ。ここでも警察に強要されて既に「自白」してしまった以上、容疑者が同じ「自白」を再びするのは当たり前だが、今度はその「自白」だけが録音・録画され、容疑者が進んで自白をした「証拠」として裁判に提出されるのだ。

    “そんなバカことが…”と思う方もいるだろうが、この後この事件についても詳しく説明するが、いま裁判中の「栃木小1女児殺害事件」では、実際にその通りのことが行われ、この「自白」を録音・録画したテープが第一審の裁判員裁判では何と有罪の決め手となったのだ。


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 ※YouTube「日本国皇帝チャンネル」で同名の回がありますが、内容は同じではありません。

「松橋事件」で行われた「証拠の捏造」とは…

    「松橋事件」に戻れば、宮田さんのような容疑者に「自白」さえさせてしまえば、警察は勝ったも同然。後は、裁判で有罪になるような「証拠」を集めることになるのだが、本当は無実なのだから、そんな「証拠」など存在しない。では、どうするかというと、警察は「証拠」をつくるのだ。 嘘ではない。

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