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輝く夜:百田尚樹(著)【ネタバレ無!勝手に宣伝!】

5つの短編小説のオムニバス作品。テーマは『輝く夜』(クリスマス)。全て女性が主人公。必ずしもハッピーエンドで終わらない(メルヘンだけで終わらせない)、でも面白い、というテイストは百田先生の2作品目でも健在。
因みに、1作品目は言わずと知れた『永遠の0(2006/8/24)』。次の作品は『ボックス!(2008/6/19)』だったが、その間に本作品を刊行(2007年11月)。
※宜しければ小説家百田先生のことについて書いてあるのでこちらも参照ください。

第一話:魔法の万年筆
第二話:猫
第三話:ケーキ
第四話:タクシー
第五話:サンタクロース

[裏表紙の内容紹介]
幸せな空気溢れるクリスマスイブ。恵子は、7年間働いた会社からリストラされた。さらに倒産の危機に瀕する弟になけなしの貯金まで渡してしまう。「高望みなんてしない、平凡な幸せが欲しいだけなのに」。それでも困っている人を放っておけない恵子は、一人の男性を助けようとするがー。5編の泣ける奇蹟。
[帯紹介]
いつかきっと願いは叶う。百田尚樹が描く”幸せの形”

短編小説というだけでなく、構成が素晴らしいのでスッと最後まで読めてしまう。
全話とも、ベースが現実的な大人の設定であるので感情移入しやすい。それゆえに聖夜の奇跡に違和感がない。また、最後の展開を予想しながら読み進めていくと思うが、それが覆される事も。
クリスマス前に温かい音楽を聴きながら、再度読み直したくなる作品。

最近、百田先生のご友人である徳岡直樹さんが本作品を紹介しています。(youtube配信。1つの配信で2カ所に分けて本作品を語っているためリンクも2つ掲載)
それによると、2021年8月と年末に『輝く夜』をモチーフにしたコンサートを開催するようです。「クリスマスに輝く夜~五つのアリエッタ~」

※「五つのアリエッタ」というのは、当初、百田先生が考えていた本作品タイトル。そこから太田出版より正式に『聖夜の贈り物』で刊行し、2010年11月12日に講談社文庫から『輝く夜』として文庫発行されています。
 ※「アリエッタ」とは「会話の間などに歌われる小さな歌」(イタリア語:音楽用語)

600円+税
講談社文庫
2010年11月12日発行
2007年11月(太田出版より『聖夜の贈り物』として刊行)

※他の百田さん作品集、マガジンにしています。

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最後までお読みいただきありがとうございました。
「完読後もまたこちらに訪れてもらえると嬉しいです。」
「友達に家族に勧める際に、今回の紹介が参考になると嬉しいです。」

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