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三味線ってどんな楽器?ー2



三味線ってどんな楽器?ー2





三本の糸を左手で押さえて長さを変えて、撥で叩く。音階が変わる。


音が響いている間に勘所(弦をおさえている左手)を変えて、ウィーンという音を出すのが、スリ。


撥をおろした後、弦をひっかけるのが、スクイ。


指で弦を「弾く」からハジキ。


あと余韻を消すケシとか、つま弾きとか、ナガシとか、楽譜に三味線特有の記号が書いてあります。


勘所にいちばんよく使う指、左手人差し指の爪は、なるべく水平にして、弾く前に糸溝という筋をつけます。アールの爪では押さえにくいからです。


先生いわく、三味線は原始的な楽器なのだそうです。

ピアノでは他の音を触ってしまうことを、シンプルにミスタッチなどと言いますが、三味線においては、ここを押さえたらミスタッチ、という絶対的な位置がありません。


調弦は手前で行う、また、二丁以上の三味線で一曲弾くとなると、一音まではいかない、微妙に高め・微妙に低め、その時々のセッションで、違います。


いろんな楽器でよく言われることですが、三味線も弾くときの姿勢が、とても大事です。


姿勢が安定しないと、昨日まではまだマトモに弾けていたはずなのに、今日はスカ撥がやたらと多い、ただ三味線の胴体をバシバシ叩いているだけ、とか、撥尻がだんだん上がってきて、半月に振りおろすことができず皮をめくりまくってしまうとか、泣きたくなるようなワケわからん事態に見舞われることになります。


「撥尻が上がる」というのは、自分の目からは、手前から一の糸、二の糸、三の糸と上から眺めることになるんですが、右手の撥を水平におろして音を出すと、弦に垂直に当たるべき撥が、だんだん下向きになるイメージ、伝わりますか?


撥の八の字部分の方が下向きになれば、撥尻(手元)の部分は上がります。


これを撥尻が上がるといって、アカン弾き方というわけです…。


下手の横好きながら、時々YouTubeに出囃子をアップしています。


今は長唄という、ちょっとクラシックな方向へいって、一曲の練習時間が出囃子とは比べ物にならないほど長くなったので、更新頻度はとても少なくなりましたが。


落語が趣味の方、高座で出囃子下がり囃子が必要の際は、お声がけくださいませー


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