彼は誰時、廃色の部屋と音楽
まだ夜が明けるか明けないかしている頃、
眠れない僕はカーテンを開けるのは少し身勝手な気がして、まだ仄暗い部屋の中にいてAirPodsで音楽を聞くことが多い。
日頃聞いている音楽はどちらかと言えばその時いる場所、その時身体を取り巻く空気自体が響いているような感覚があるのだけれど、早朝に聞く音楽はもっと身体の内側にあって、それも頭蓋骨の中でだけ反響しているような感覚に思う。
うすぼんやりとした眠気と重い目蓋、ある種の自暴自棄みたいなのが影響しているのだろうか。
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