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夢日記 | 胴体しか残ってなかった。

2024-04-24   22時〜4時

田舎の農道を散歩中、およそ50名ほどの集団が後ろからジョギングをしながら近づいてくる。追い越される瞬間、行列は私を包むように口を開けて両側から呑み込みながら進んで行った。もみくちゃにされた。
気づいた時には身ぐるみを剥がされて力なく側溝に横たわっていた。
為す術なく行列を見送り、最後列にいた3人の女を目に焼いた。きっとどこかの宗教団体だろうと見当をつけた。

財布もない中どうやったかは不明だが、その日は近くの旅館に泊まることができた。そこで雑魚寝する3人の女を見つける。私の服やアクセサリーを分けて身につけていたので細かい確認は不要だった。
私は返してくれと覆いかぶさった。
しかしうまく体が動かない。重い。上を見ると、昼に巻き込まれた行列の中にいた男性複数人がさらに覆いかぶさってきていた。

ここから俯瞰視点。
そのうちの一人の女と男(自分か他人かは不明)が実家で性交渉をしていた。実家に付属されたサンルームで窓を閉めて声を殺している。私はそれを家の中で鍵を閉めて見ている。

すると、外からまたあの行列がやってきた。さっきの集団。中から老人が出てきて窓を叩いた。汚いサンルーム越しにこちらに訴えているようだ。サンルームの中の男女を一旦無視して窓を開けると、警察ですと手帳を開いた。老人の隣には大柄の男もついていた。警察という言葉に尻込みしていたところ、家にいた私の祖父が「あ、5組の吉田です」といいながら駆け寄ってきた。私の祖父とその老人は面識があるらしい。

老人は「中、失礼するぞ」とだけ言ってサンルームの男だけを連れて家の中にずいと押し入り、さらに障子で区切られた和室へと入っていった。付き添いの大柄の男が最後に入り、静かに障子を閉めてしばらく3人だけで話していたようだった。
どうやらサンルームの男は禁忌を犯してしまったのだろう。男が何かしらの罰を受けるのは自明だった。

すると、老人から祖父、私、サンルームの女が呼ばれた。
祖父は「片腕か、内蔵のひとつでも取られててもおかしくない」と発言した。
ここで私は気が付いた。老人と祖父の関係性は、きっと暴力団かヤクザの類だ。祖父の「片腕か内臓のひとつでも…」と「5組」という言葉にもつじつまが合う。そして言葉遣いから察するにあの老人はいくつかの組を統率しているおさらしい。末恐ろしい心持ちだった。
老人は和室の中から祖父の発言を聞いていたらしく、「安心せい」と言った。男がどれほどの罪を犯したとしても、流石に指や腕を詰めるなどありえないと胸をなでおろした。
しかし、部屋に入るとそこには頭も腕も脚もない、胴体だけの男が立てかけられていた。私はすべての感情を一旦忘れ、「あ、ですよね…。」としか感じなかった。

老人、大柄の男、祖父、女、私の5人はその胴体の前で、日本酒をぎあって飲んだ。みんな泣いていたけど、顔を隠して裏で笑い合っていた。


《自己分析》
特になし。経験、精神状況との関連性は特にみられない。
ただ、胴体が置いてあった時の情景がひたすらに怖い。


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