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ゆめにっき(明晰夢)|硫黄として大事に育てられた息子とその友達

2024/5/28
自分は硫黄で出来ていて、効能のいい温泉になるために育てられている。 荒唐無稽な話だが、実際にそう言われて育ってきた。自分は人の形をしているが、自分を構成する内容物はすべて硫黄で出来ているようだ。外にあるものが自分に悪影響を及ぼすと純度が保たれなくなるらしい。二階に住んでいるが、一階への階段は鉄格子で固く閉ざされている。
生まれてからここで閉じ込められて生きているため、友達がいない。そのため、父親が外から友達を持ってきた。ひどく怖がっている。

次にその友達の視点。
お笑い芸人のチョコプラ、パンサーなどと歩きながら談笑している。普通に話してくれていると思っていたが、徐々に自分が逃げないように誘導しているように感じて怖くなった。どこへ向かっているのかが分からないため質問をしてもはぐらかされる。何となく硫黄の子どもがいることを知っていたため、逃げなくてはならないという危機感に駆られてその場を離れようとするが、うまく笑いに変えられて誤魔化されながら道を塞がれてしまう。

さらにその様子を俯瞰で見ることになる。
テレビのような何らかのメディアで映された自分を画面越しに見ていた。恐ろしくなって夢から脱しようとしたが、それを近くの誰かに遮られ、自分が逃げたくても逃げられない場面を繰り返し見続ける。
今の自分が何をしようと画面の中の自分は同じことをして同じように遮られるばかり。同じシーンが再生される度、画面の中の自分として何度も同じ経験をさせられる錯覚に陥り、徐々に無気力になっていく。テレビの電源を切ろうとしても上手く断られ、その時YouTubeで怖い話を垂れ流しながら寝ていたからそれを止めれば終わるはずだと思って切ろうとしてもやはり止められた。
無理矢理押さえつけられるのではなく、さりげなく止められている感じが自分の行動を見透かされている気分にさせ、絶対夢から逃げられないんだと思った。

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