見出し画像

就活を毛嫌いしてたけどやってよかったと思う

#就活体験記

大学1年生から、就活というか面接が嫌で嫌で仕方なくて、どうやって回避するかだけ考えてきた。でも、卒業を間近に控えた大学5年目の夏。本気で就活をやってよかったと思う。そして3ヶ月で終わった。

今回は、そんな就活を振り返ろうと思う。
本編では、就活に至るまでは書かない。とんでもなく長くなるから。
今回は、普通の就活生がやる就活の部分だけ切り取って書いていく

就活の決意

休学を挟んで、5年目の夏。周りはとっくに就活が終わっている頃。まだ就活を始めていなかった。理由は2つある。

1つ目は、いままでイキってたからだ。就活をしたくないあまり、インターン経由での入社を狙ったり、起業をしてみて売上がゼロになって諦めたり、いろんな方法を模索してきた。しかし、それは無理だったと、自覚したから。

2つ目は、ベトナムにいる彼女に会うため、なんとしてでもフルリモートの会社 or 現地採用をしてくれる会社を探し続けていたからである。どうせそんな会社は少ない、現地採用なら秋冬から採用が検討されるから、それまで待った方がいいと海外就活エージェントの人に言われたからである。

しかし、インターンをさせていただいた会社は数社あるが、自分には合わなかった。もしくは、インターンならいいけど、社員になるイメージが湧かなかった。本当に自分がここで働きたいのかわからなかったから、そろそろ覚悟を決めなければならないと思ったのです。

1ヶ月目 - やりたいことの棚卸し

これまでインターンシップでやってきた業務は、営業・SNS運用・広告運用・CRM施策・日本語教師・Webメディア立ち上げ / 運用など、主に文系的なことをやっていたが、それは自分がなんだかできそうで、周りからもできる扱いされていたからで、本来自分がやりたかったことを振り返った。

そうだ、ITエンジニアになりたかったんだ。だけど、何度も時々プログラミングの学習に挫折して(あれは完全にHTML / CSS から始めたのが悪手だった。)できない自分から目を逸らして、「やりたい」よりも「ちょっとできる気がしている」文系的なインターンシップを多くやり過ぎてしまっていた。できない自分が悔しくて、その現実から目を逸らしていたことを自覚した。これまでのインターンの関わり方を振り返っても、どう考えても目を逸らしていたけど、心の中の本心は、諦めきれていなかった。

いままでは、即戦力としてリモートで働けたり、インターンからの社員を目指していたけど、いまは違う。「できないことが許される採用枠 - 新卒」として頑張るんだ。いまはできなくてもいい。まだ遅くない。そう考え、着手した。

まずは、卒業研究のテーマをプログラミングをしないと終わらない課題を自分で設定した。もう引き返せない。諦めたら就職どころか卒業もできない状態にした。

次に、コンピュータサイエンスの基礎を固めるため、「RecursionCS」という教材を爆速で中級までやった。そして、プログラミングの基礎文法を知り、次は、プログラミングの課題を解くとそのクリアした難易度によってスカウトが来るサービス「Paiza」をやりまくった。1ヶ月でAランクになり(これは未経験の新卒ではすごい方らしい)自信をつけた。

あとは、これまで大学5年間、本気で打ち込んできたことの棚卸しと意味付け、どのストーリーを話したらいいかを検討した。嘘をつかなく、かつ自分らしい経験が一番できたエピソードを決め、自分の過去と将来を紐づけて話せるようにした。(この時点では未完成なので、実際の面接で詰められて改善していくことにはなるが、)

さて、就活は、これで十分だろう。他の時間は、卒業研究のための自然言語処理関連の論文を読み漁っていた。 

2ヶ月目 - 説明会への参加と面接を受け始める

9月でも新卒向けに採用をやっている会社がちょいちょいある。自分は、過去の経験から圧倒的に有利だと自信を持っていたので、そこまで気にせず普通に説明会に参加していた。このとき、実はまだフルリモートとベトナム現地採用を諦めたふりをして自分に言い聞かせていたが、諦めてなんかいなかった。しかし、そんなことはいってられないし、Twitterでベトナムに行きたいと呟いてもお節介な方々が、辞めとけ辞めとけと口々にいうので、めんどくさくなり、諦めたフリをして自分に言い聞かせていた。

私には、ベトナムにいく理由があって、そんなことで諦めるわけにはいかなかったが、心は正直折れかけていた。

ま、説明会に参加したり、相変わらずRecursionCSやPaizaをちまちまやっていた。いくつか、面接を受けるも1次で落とされたりしていた。ベトナムに行きたいです!彼女がいるからです!といっても「はぁ?」という顔で一次面接で落ちた。2社中2社。

それから、ベトナムに行ける可能性のある会社を受けるのが怖くなっていた。ただでさえ少ない、ベトナムへ行ける可能性がある会社は、自分がめちゃめちゃ探しても10社もなかった。だから、ビビってた。このままの落とされる自分で、他の可能性を潰したくない。

一旦、ベトナムに行ける可能性のあるIT開発会社を受けることは辞めて、調べるだけにした。

でも、就職はしなければならないので、今度は人材紹介エージェントを頼った。一気に6社くらいにメールをしたら、だいたい次の日に面談が組まれて、そこでおすすめされた企業を日程の許す限り、ほとんど全部受ける。面接の合間に、エージェントの面談。その直後に面接。みたいなクソスケジュールを送っていた。しかも、それらの企業への志望度は低め。だって、ベトナムに行けない、リモートできないSESがほとんどだったから。そりゃそう。

でも、受け続けた。来年から仕事がないのは困るから。面接・面談は1日平均2社。それを2週間続けると、だいたい最終面接までいけるようになっていた。だけど、最終で受かっても微妙だし、だいたいは途中で選考フローを降りていた。(あとから調べたら、エージェントから紹介された企業は、悪い噂が多かったように思う)ちなみに、Paiza経由で受けた企業は、PaizaAランクは足切りというか最低ラインだから、ポートフォリオを見せる必要があったらしく、全部撃沈した。

でもまぁいろいろ頑張ってい面接と面談と対策をこなしていた。

その時、奇跡が起きた。8月末に、お問合せフォームから「働きたいです!」と送ったベトナムの日系企業から、面接を受けさせてもらえる連絡が来て、そのときさらに丁度、その会社の親会社の面接もあった。

自分はその子会社が第一志望だったので、(なぜならネットで検索する限り、一番良さそうで、過去に新卒の採用歴が2名あったから)、ベトナムの子会社に入るために、親会社の面接を最終面接まで終わらせて、子会社の面接も同時並行で受けた。(関係なかったけど)

その頃にはちゃっかりあんなに嫌いだった面接に慣れていて、他のベトナムオフショア会社の面接も受け初めていて、ちゃっかり内定も数社いただいていた。結果、その一番行きたかった会社に入社して半年経つし、入って正解だったと思っている。

そうして終わった

あ、2ヶ月か、てっきり3ヶ月かと思っていた。いや、2ヶ月半かもしれない、正直忘れた。

就活してよかった

今思えば、自分で言うけど、ずいぶん成長した。たった数分の面接で自分を判断されるのが嫌だし、低く見られることが自信を失いそうで怖いから。

だから、いろんなことを学生時代にやりまくって、自信をつけた。今度は自信過剰になって、余計なプライドが育って、調子に乗って、面接に落ちまくった。そして、自分の振る舞いは発言や考えを改めてだんだん慣れて、受かるようになっていた。

実は一度も面接で嘘をついていない、でも自分の伝え方とかは変えていたと思う。最初は、面接で自分はすごいんだぜアピールをして、取り繕うことしか考えてなかったけど、そんなことをしても「じゃあ、そんなにすごいんだったら、起業すればいいじゃん?」と思われてしまうことに気づき、だんだん相手に合わせて発言したり、面接前に、自分の過去と未来と現在から、企業のミッションに合いそうな志望動機を考えて、論理的に話せるようになったし、とにかく良かったと思う。

気づけば、パーカーで受けてた面接も、最後にはスーツを着て(もちろん下はパンツ)面接を受けるようになっていた。。証明写真もてきとーな普通の写真じゃなくて、スーツを着た証明写真を用意するようになっていた。

かなり身も心もずいぶん丸くなった。ストレスで食べた寿司のせいかもしれないけど。そのせいで、証明写真を撮るときは苦しくて大変だったけど。 

まとめ

ここまで読んでくださりありがとうございました。

就活を本気でやるなんてだせぇとか思っていたけど、だせえからっててきとーにやってよくわからん企業に行く方がもっとだせぇと思う。就活は自分の将来に向き合ういいきっかけだった。

結果、自分に向き合った結果、自分が求めていた環境がすべて揃っている環境に身をおけていることに感謝。

振り返れば、就活になんだかんだ打ち込んだ(意識した)5年間でしたね。

ちなみに

いまなんの仕事をしているかと言うと、IT開発会社の上流工程のサポートメンバーとして働いています。結局、文系仕事ですが、一番エンジニアに近く、ITに近い仕事です。てか、ITです。エンジニアにはなれなかったけど、これはこれで結果OKです。やりたかったエンジニアと一緒に仕事ができているので。でも、自分で物を作ってみたいという夢もあるので、帰宅後や週末にポチポチ個人プロジェクトも勉強しながらのんびりやっています。

ちなみに、今の会社は面接で、ベトナムに彼女がいるからと言ったら。上司になる人に「なーんだそんなことだと思ったよ。大丈夫、俺もいるし社長もそうだから」といわれて安心した。

この記事が参加している募集

就活体験記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?