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【読書レビュー⑤】「ずっとお城で暮らしてる」

こんばんは。PisMaです。
本日は「ずっとお城で暮らしてる」の続きです。



「チャールズ___あなたのパイプ___」
(本文より抜粋)

伯父チャールズとの共同生活が続くメアリたち。
メアリは少しずつ、チャールズに生活を侵食されていきます。
チャールズはメアリが庭に埋めた物を掘り出しては、「これは何ドル、これも何ドル」と憤る。
今まで綺麗に保ってきた父の部屋に出入りし、まるで父親かのよう。
どうにも我慢ならないメアリはついに、「みる影もないくらいに部屋をめちゃくちゃにすれば、諦めて帰るだろう」とチャールズの部屋を壊すことを企みます。

野山から拾って来た枝や葉を撒いて、水をベッドに注ぎ、家具を全て屋根裏部屋に持ち込む。
極め付けに、部屋のカーテンまで引き裂く始末。

メアリは特にこのあたりから、チャールズを追い出すことに躍起になっていて歯止めが効きません。

当然ですが、チャールズはかんかんになって怒ります。「どんな目に遭わせるかまだ決めちゃいないが、いずれにせよお前は忘れられまい」と脅します。(訳がちょっと分かりにくいですが、お前が絶対忘れられないような罰を下すという意味かと思いました)


メアリはそれでも涼しい顔をして謝らず、
伯父は大声をあげる従兄に怒り姉は泣く。まさに修羅場といった状態です。どんな国にでも家族間の修羅場はあるんですね。

すると。
おもむろに「煙のにおいがする」
と言い出す従兄。


煙の出所を探すと、チャールズ自身の吸うパイプの火の不始末が原因な様子。
チャールズは消防団に連絡をとるために外へと慌てて出ていき、娘たちに「カバンに金を詰めて逃げろ」とだけ伝えて飛び出していきます。
チャールズの守銭奴具合が伺えますね。

そうしてブラックウッドのお屋敷は消化作業が始まるのですが、このときの状況の醜いこと醜いこと。


「そのまま(この家など)燃やしてしまえ」と野次を飛ばす野次馬。
悪口の歌を姉妹を囲って歌う子どもたち。
逃げ惑うブラックウッド姉妹を通せんぼし、大声で歌いながら逃げられないようにするこどもや住民。
消火活動が終わった後に屋敷へ石をぶつけ出す消防員。


街の人たちが好きな「大嫌いなブラックウッド家の痴態」です。どんな事があろうが、こんなおもしろいことをいじらずにはいられません。
家の中も外も地獄のような状況。メアリたちはこの地獄からどうなっていくのでしょうか。

本日はここまで。
また続きを読めたら書きます。

お相手は黄緑の魔女PisMaでした。
修羅場はやり過ごすか、やり返すか。


おやすみなさい。

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