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森下
2024年7月15日 17:34
かごめ かごめかごの なかの とりはいつ いつ でやるよあけの ばんにつると かめが すべったうしろの しょうめん だあれ紅い簪を差した少女蒼い簪を差した少女草履と和服を着た小さな双子は手を繋いで歌っていたしかし年月が過ぎるにつれ互いに相容れない存在となった黒い装束の巫女白い装束の巫女黒巫女は母の教えを受けていた【民衆のために命を使え
2024年7月5日 09:59
君の存在にどこか安心していた。困った時には助けてくれて悲しい時には励ましてくれた。初めの君は素っ気なくて怖かったりもしたけど…。対話していくうちに、それは無くなった。気が強い姉御のような本当のきょうだいのようなそんな人だった。ただ、ないものねだりだったと思う。自分で自分を騙していたのかもしれない。元を辿ればこういう人がいたらいいなってそう思い描いて自分の中
2024年7月5日 09:58
住宅街が静まった深夜寝付けなかったからいっそ起きている事にした。外に出ると冷たい空気に包まれる。自販機で温かいコーヒーを手に取って公園のベンチで過ごした。近くに道路の信号機が見える。赤と青の光が時間をかけて交互に切り替わっていた。誰もいないのに車も通っていないのに。この孤独な感覚が、想像をかき立てた。公園のベンチ、木々、あの信号機は昔から行き交う人々の「声」を
2024年7月4日 11:07
誰もいない夜の公園。街灯が照らすベンチで僕は過ごしていた。雪がしんしんと降り出した。パーカーのフードを被ってやりすごす。しんみりとなれる雪の静けさが好きだった。5年前のある人の事を思い出した。気付けば、いつもそばにいてくれた。他愛もない事で笑い合って一緒に綺麗な景色も見たりして。ここもそうだった。雪が降っていたあの日。このベンチに座り一つのマフラーを一緒に使って
東京のとある商店街におばあちゃんと暮らす一匹の三毛猫がいました。名前は「ミケ」ミケはおばあちゃんが大好きでした。いつも喉を鳴らして体を擦り寄せてました。おばあちゃんは高齢で癌を患っていました。しかし、ミケのことが心配で入院はしませんでした。月日が経ちおばあちゃんは亡くなりました。ミケはおばあちゃんが亡くなったことを理解できていませんでした。家の前で、おばあち