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働きすぎる日本人と国際社会

留学生に
○なぜ日本人は仕事が好きなのか?
○日本人はなぜそんなに働くのか?勤勉だね。
○日本人は電車で寝るほど仕事が好きなの?

と質問されたことがある。

OECD(経済協力開発機構) のデータによると、2018年の日本の年間労働時間は1680時間とされており、世界主要国中22位となっている。 3位の韓国、4位のロシア、11位のアメリカよりも低い数字であり、かつ世界平均の1734時間よりも少ない労働時間となっている。

しかしながら、これには落とし穴がある。

このデータにはサービス残業は反映されないどころか、アルバイト、パート、非正規労働者などが含まれている。

一般的に日本の正社員は40h/週であり、
1カ月に4週間と計算し、
40h×4週間×12カ月=約1920時間となる。

これでも年間労働時間の1680時間より多いことになる。

さらには有給休暇国際比較調査2018より、日本は取得率が最下位となっている。

日本人が有給休暇を取らない理由として、
①人手不足
②緊急時のために取っておく
③仕事をする気がないと思われたくない

と、日本人ならではの協調性や同調圧力もまた長時間労働になりうる。

さらに悪いことに賃金の上昇率については日本のみが下落している。


SDGsの目標8にもあるよう、「働きがいも経済成長も」とあるが経済成長のために働きがいを犠牲にしているようにしか思えない。

こちらのデータでは一日あたりの平均労働時間はトップとなっている。

ワーキングプアやディーセントワークなどの労働に関する問題は途上国のことのように捉えられることもあるが、日本では日本ならではの問題がある。




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