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「機械魚」企画書

(キャッチコピー)
その惑星は機械魚という資源を与えることで成り立っていた。

(あらすじ)
表面積の大部分が海という惑星が存在した。
その海底には他の惑星には存在しないであろう貴重な資源があり、大昔にはその資源の奪い合いがその惑星の国どうしで繰り広げられた。

やがてそのような争いをせずとも資源は豊富に存在することが数千年前に判明。

ただし、その頃にそれぞれの国が海底資源を守る目的で海洋に放した機械魚なる”魚”は数千年を経た現在も海中に数えきれないほど存在
なのにその危険な魚たちを国々はあえて放置。
深海にある機械魚自動生産システムも依然として稼働させているのである。
その理由は、貴重な資源を含む機械魚を他の惑星の漁業者が捕獲するためである。
惑星間交易が始まったことが理由である。


(第一話)機械魚のいる海

機械魚には貴重な資源が使われている。
他の惑星の魚漁業者が機械魚を捕獲し、自分たちの惑星に持ち帰る。分解した魚から資源を採取するために。
その惑星は漁業権と称して他の惑星から物品、物資を得ていた。

数千年前に解き放たれた機械魚。
国同士が自国の海洋資源を守る目的で。

機械魚が存在する海は危険極まりなく、誰も海で泳いだりはしなかった。小型の機械魚でも生身の体に食いついてきたら軽傷では済まない。


海洋に出るとさらに危険極まりない。
大型の機械魚と遭遇するからだ。

様々な機械魚が存在し、それは現在の地球で見られる魚種に瓜二つの姿をしている。
もちろんサメ型もいればクジラ型もいる。

サメ型はまさに中型漁船を破壊するのが目的であり、クジラ型はといえば、ひじょうに特異な目的を持っている。故障破損により浮遊する機械魚などを飲み込んでは深海に持ち帰り、機械魚自動生産システムに材料として放出する役目を担っている。


様々な魚種を把握し、それなりの船体、機材で挑む漁師にとってはクジラ型の捕獲は禁止されているので除外するが、その他大型機械魚はむしろ大当たりの種類にはいる。

そんな漁師達がもっとも警戒している機械魚がいる。
バラクーダ型である。

サメ型なんかと違い大きくはないが、そのスピード、鋭利な頭部はヘタな漁船で捕獲に出た場合、船底に突き刺さり滅茶苦茶に破壊される。
そのほか、海中から飛び出し船上にいる人間を襲う。
サメ型もその傾向があるが、バラクーダ型の場合、魚体がシャープなせいもあり、避けるにはほんとに一瞬の時間しかない。なんの前触れもなく海中から飛び出してくる。

まれに捕獲に成功しても船上に上げてからも鋭い歯に注意しなければ、体を嚙みちぎられる。

電流で回路を焼き尽くして〆るか、物理的にエラのあたりから頭部を破壊することが急務になる。

・・・・

ひじょうに危険極まりない魚たち。。
なのに、、

機械魚の泳ぐこの惑星には他の惑星の漁業者のみならずレジャーとしての釣りを楽しみにやってくる者たちもいる。
機械魚は高値で売れるからだ。

しかし、特殊な漁船でなければそのほとんどが悉くこのバラクーダ型に船体を穴だらけにさる・・・

そんななか機械魚を捕獲することを無事クリアする強者たちもいる。


#週刊少年マガジン原作大賞
#企画書部門


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