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王さまの本棚 63冊目

『白い巨塔』

山崎豊子作/村井正誠カバー/新潮文庫

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山崎豊子は、すんごく男性脳ですよね。
と、単純な感想をごく素直に述べてみる。

子どもの本で女性的とか男性的とか、そういう性を思わせるような文体や描写は不要だと思っていて、ただただ無性に徹するべきだという過激な思想を持っているのですが、つまり、色恋の恋はいいけど色はダメ、みたいなことです。
概念としての恋はいいけど、生々しい性は児童文学には必要ないのです。それは、児童文学は生きることへの賛歌だからであって、生々しい性は大人の本にあふれかえっているので、それでいいのです。

わたしの児童文学と児童書の定義について話し始めるとハリポタファンへの嫌味にしかならないので、止しておきます。いえ、ハリポタわたしも好きなんですけどね、スネイプ先生が……今年でスネイプ先生と同い年だよ、なんてこったい/(^o^)\

で、山崎豊子ですよ。すんごくおもしろいの、これ。
エンタメで、ちょっと難しいテーマを扱っているから知識欲も満たされて、爽快な場面から下世話な場面まで、バランスがすんごく絶妙。大好き。
わたしは『白い巨塔』よりも『不毛地帯』の前半のほうが好きなのだけど、あれも完全に男性目線に思えるからすごいなー。ドラマもよかったなー。

一時期好きな小説がつぎつぎドラマ化されてた時期があって、『不毛地帯』とか、『蒼穹の昴』とか見ていました。唐沢版の『白い巨塔』は高校時代だったかな、見たいなあ。なんか動画配信サービスに入ろうかしらって迷っててずっと入っていないです。入るならアマプラだな、何が入ってるかとか、おいくらとか全然知らないのだけど、『ロードオブザリング』第二紀ドラマが制作中だそうなので。見たい……よだれ―

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