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王さまの本棚 83冊目

『新撰組血風録』

司馬遼太郎作/角川文庫/新装版

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そう、上記の通り、司馬遼太郎って小難しいんじゃないかと思って敬遠、敬意をもって遠ざけていたのです。が、夫がややこしい先入観を捨てて読んでみなよ、というので借りたら、これがまた、かっこいいんですわ!びっくりした。かっこいい!どうかっこいいかって、うーん、まず文体が簡潔でわかりやすい、読みやすい。それでいて、甘さはなくて、なんていうか、刃物でスパッと切ったよう。硬質な文体に、「硬派とはこういうこと……!」と新鮮な感想を得たのでした。

だいたい、夫というものが悪い。悪くないけど。難癖だけど。
あのひと、やわらかいものをもぐもぐ食べていたかと思うと、歯が立つんかいと思うほど固いものもバリバリ噛み砕いてしまう人なので、偏見がまさってしまっていました。偏見って良くないですね!

この本棚の枠の手前側には夫から借りた『王さまの本棚』登場本と、夫が課題図書として渡してきた本を詰めているのですが、『梟の城』、読むの楽しみです。
いまわたしの中で、秀吉の印象が最悪なので……!これは、大河ドラマ『麒麟がくる』の影響。野村萬斎凄いわ。すごかったけど、信長と十兵衛君の仲を裂いた憎まれ役だったのでした。憎い。
え、『梟の城』って秀吉の話よね?ちがう???

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