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ひきつづき、吾輩はお母ちゃんである。

ねこのことばかりで申し訳ないが、それくらい毎日がねこ中心に回っている。まさにお猫さまだ。

きょうでちょうど、我が家に来て4週間になる。その間に子猫の面影がすっかり消え、若猫のハツラツとした健康さが目立つようになってきた。もちろん、まだ栄養満点の仔猫フードを食べていて、成長途中ではあるが。

たった4週間なのに、肥満に悩んだ時期もあった。我が家に来たときがカリカリに痩せて……否、動物病院の先生には『痩せてはいない』と言われたのだが、普通体型になったのか、成長したのか、ふっくらしたことは事実である。
猫の本には、『肋骨が数えられればOK』とあったので、毎日数えてみたりしている。ひとまず安心ではあるので、いまのゴハンの量が合っているのか……だが成長途上に栄養が不足すると不健康な体になりはしまいか、少しずつでも増やした方が良いのか。悩みは尽きない日々であるが、まあその辺は適当に育てていても、これだけ観察していれば、今日明日で死ぬようなことはなかろうと自分を励ましている。

いま体重を測ってみたら、うちに来てから700gも増えていることが判明した。2.7kgだ。

最初に飼って1歳とほんの少しで亡くなってしまった、体の弱かった子が一番重いときで3kgだったので、5ヶ月にしてこれに迫る勢い。これはでっかねこになる予感……!いま実家にいるねこは大きいときで6kgあったので、雑種猫ってほんと個体差が大きい。
マリナさんが『子育てはガチャ』とおっしゃっていたけど、ねことの出会いもガチャみたいなものである。んん、その運命じみた一世一代のガチャを楽しむのも保護猫の醍醐味である。

我が家のねこ、その名を南天という。難を転ずると古来から言い習わす、大変縁起の良い木が実をつける頃に迎えたからだ。
ところが最近、呼び方のバリエーションが、組み合わせによって多岐にわたり、もはやいくつあるのか考えるのも面倒になってきて……大変ですよ!

基本はてんちゃん。そして、てんてん、てんすけ、この辺りはまだ予想の範囲内。
てんてん丸、てんすけ丸も、まだわからんことはない。
ところがここに夫がてんちょこりんという爆弾をぶち込んできたのだ。どっから出てきた、ちょこりん……
そしていまも、てん、を基本として、すけ、丸、ちょこりんの組み合わせで無限に名前は増殖している。ふしぎ。

ねこは混乱しないのか、というと、これがどうしてなかなか賢いねこで、どんな名前で読んでもとりあえず返事はする。自分に呼びかけられている限り、音の数すらどうでも良いのか、賢いのかおおらかなのか。いずれにしろ良い子だ。トラ猫は概しておおらかで愛され上手というのが、わたし調べの毛皮占い。ちなみにサビ猫は思慮深く、ハチワレは甘えん坊。黒猫はファイターでキジトラはビビリ。

(ただし、お山に住んでいる祖母が飼っていたトラ猫は天性のハンターで、自分と同じくらいの大きさのウサギをどう飛び跳ねたのか家の二階に引き摺り込んで祖母に悲鳴を上げさせたので、あてにならない占い。)

オチも校正もないが、ねこのゴハンの時間であるため、これにてドロン。

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