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王さまの本棚 31冊目

『クリスマスのてんし』

エルゼ・ヴェンツ-ヴィエトール作/さいとうひさこ訳/徳間書店刊

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この本と出会ったのは何でだったかな、ちょっと記憶が記憶で、記憶……?

頭がポンコツ仕様なので思い出せないのですが、もしかしたらB/rabitts(三鷹台にあった今はなき絵本専門古本店、神保町でも見つからない掘り出し物多数、宝の山というか、雑然と整然の入り混じった日本とは思えない天国)経由かも。そうだったらいいな。
B/rabittsはお店をしめた後に始められたブログも停止してしまって長いのですが、いつかまたご縁があれば……と思いつつ、こんな文章をポチポチ書いています。好きなことを好きなように、楽しそうに楽しんでいたら、それが好きな人とのご縁が結ばれていっています。きっと世の中って、そういうようにできているよね。あーたのしー。寂しいけどたのしいいいいいいいいいえーい仲良くしてくださいね!!

先日に引き続き、こちらも仕掛け絵本。Twitterの写真をご覧になってみてください。ページをめくるごとに天使のうたうお顔が増えていくようになっていて、聖歌のコーラスが重奏していきます。
トールキンが目指すところの、完全無比の幸福な結末を、クリスマス絵本は描いているのです。トールキンがやろうとしていたことは、自分の創った世界でその幸福な結末を描くこと、つまり神の模倣、準創造なのです。
(と、理解しています。たぶんあってる)

そして何よりも、絵がかわいい。すんごくかわいい。ふくよかなあかご、こども、天使たち。天使たちが着ているお洋服もたいへんかわいらしい。お外ではちゃんとあたたかな格好をしています。天使といえども、クリスマスのころは寒いですからね。きちんとコートのボタンを留めて、襟巻をつけて、帽子もかぶりましょう。

大きな帯がついていて、お値段やバーコードはそこに書かれていて、さらにさらにその帯を切り取ればメッセージカードになるという至れり尽くせりぶり。すばらしー。みなさん甥御さん姪御さんへのプレゼントにいかがですか!背表紙は布張りですよ!(※クリスマス、季節外れ……!)

ちなみにprinted in Chinaですって。国内じゃないのかぁ。中国が特に絵本の製本に長けているという話は聞いたことがないので、こういうきれいな本こそ国内で作ってほしい……と思ったりも。

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