馬鹿でもわかる日本経済🇯🇵 2
現在、NIE_groupの活動は休止期間です。快斗はサッカー、聖真は一橋大学の受験と2人の道を奔走中です。個人で活動している高岡快斗の自己紹介はこちら。
前回の「馬鹿でもわかる日本経済🇯🇵1」では、GDP(国内総生産)について話した。
まだみてない方はそちらから見ることをオススメします。
■この記事の内容
①インフレ・デフレとは
②なぜ日本人の給料が上がらないのか
1.インフレ・デフレ
イフンレとは、GDPデフレーターが1以上の状態のことを言います。
デフレとは、GDPデフレーターが1未満の状態のことだ。
GDPデフレーターの求め方は以下の通りだGDPデフレーターの求め方
名目GDP÷実質GDP=GDPデフレータ
例)150万÷130万=1.15 =インフレ
インフレデフレをもう少し深く説明すると、インフレ=物価が上昇して、円安(円の価値が安い)の状態になるを指します。デフレ=物価が下落して、円高(円の価値が高い)の状態になることを言います。
わかりやすく説明する為に、家計簿を思い浮かべてみてほしい。
インフレが「黒字」でデフレが「赤字」だ。
もう少し詳しく説明すると、インフレ=黒字。つまり日本でよくお金が使われていると言うことです。簡略に言うと、みんながたくさんお金を使っているから、お金の価値は「安い」となる。
デフレはその逆で、みんながお金を使わないからお金の価値は「高い」
となる。
GDPデフレーターが、
1以上=インフレ=黒字=お金を使う=円の価値は安い
1未満=デフレ=赤字=お金を使わない=円の価値は高い
2.何故日本人の給料が上がらないのか
日本人の給料は上がらないんじゃなくて、上げられないんです!
その理由は、日銀(日本銀行)にあります。
その前にこの図を見てください!
2014年からのGDPデフレータを表しています。
図を見ると、日本がデフレ脱却を成し遂げているのがわかります。
一つ疑問が浮かびませんか?「日本はデフレ脱却したはずなのに、どうして日本人の給料が上がらないの?」というものです。
インフレになる
→モノの価値が上がる
→円安になる(円の価値が安い)
→みんながお金を使う
→売上があがる
→株価が上がる
→給料が上がる
こういう循環が生まれます。「じゃあインフレなら給料上がるじゃん!」普通ならそう思うかもしれませんが、実際はそうではありません。
これは日本とタイの給料の差を表したものです。日本は給料は増えるどころかマイナスになっていますよね。※ちなみに公務員の給料は、コロナ以前は上がり続けていますね(コロナ後は不明)。
「インフレでお金は確実に増えているのになんで給料が上がらないの?」ここで日銀(日本銀行)が出て来ます!株が買われることによって、株価が上がりますよね。事実として日経平均株価は爆上がりしてます。
さらに『日銀の6.5兆円宣言!!』です。日銀は毎年6.5兆円を株に投資することを宣言しています。それによって、株はもっともっと上がります!
だって日銀が6.5兆円宣言してるんだもん!上がる株があるなら、投資家も黙っていませんよね。だから投資家もどんどん投資していきます!
つまり日銀(日本銀行) VS 投資家の戦いになって来ます。「あれ?そんなに株が上がるなら、給料上がるんじゃないの?なんで給料下がってるの?」
それは「株は上がれば、必ず下がる」という株の性質にあります。この性質によって、給料は上げられません。
なぜなら日銀もしくは投資家が株を売却した時には、リーマンショックなどの大暴落以上の暴落が訪れることは明らかです。日本に比重を置く企業がどれだけ危険な状態にあるかはもう明白ですね。
では、上がり続ける日経平均株価を怖がる企業がどんな行動に出ると思いますか?その答えは、海外進出です。「もう日本では危ない!」と考えた企業が「海外進出しよう!」となります。
具体的に何をするかと言うと、
・海外への投資額を増やす
・海外での売上比率も上げる
この事業展開のために、優秀な人材確保のための投資、展開する事業のイニシャルコスト、ランニングコスト、広告費、etc…そして企業は「給料をあげている場合じゃないな。」という結論に至ります。
つまり日本は給料が上がるどころか、「大リストラ時代」が近づいている。皆さん、もう『学ぶ必要ってあるのかな?』『学んだ方が良いのかな?』なんて考え方は違いますよね。そう、『学ばなければいけないです』
■インフレの円安とデフレの円高の良い覚え方
インフレは円価値安、デフレは円価値高。
つまり、インフレ = 円安は円の価値が下がること
デフレ = 円高は円の価値が上がること
お疲れ様でした。※下記に補足あります。
■本記事の復習
インフレにより
→モノの価値が上がる
→円安になる(円の価値が安い)
→皆んながお金を使る
→売上が上がる
→株価が上がる
→給料が上がる
と思いきや、株の性質を恐れてなかなか給料を上げられない。
→海外進出を考える
→給料があげられない
日本は給料は上がるどころか、「大リストラ時代」が近づいている。
■長谷川聖真による補足
株の性質とは、リーマンショックやITバブルようなインフレの後のデフレのことを指します。
■この記事の執筆者 : 高岡快斗
売り上げは、全て起業するための資金にあてます。卒業するまで1円も使いません!