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30歳過ぎて初めてジャニーズショップに行った話、とその行く末

いわゆる『推し活』

『推し活』という言葉が汎用されるくらい、今やアイドルを応援することすらファッションアイコンに近いものなのだ。個人的に、推し活に大変興味があったため、YouTubeなどで界隈の動画を拝見したり、SNSでヲタクの方を無言でフォローさせてもらっていた。また、身の回りを見てみれば、100均一もどこもかしこもメンバーカラーや推し活を意識した仕様のものであふれている。私自身、ジャニーズが好きで、いわゆる『推し』というものもいたが、あくまで茶の間。推し活によってお金を落とすという事はしてこなかった。心変わりが早いもので、いっときのときめきにお金を費やすことは躊躇われた。しかし、ずっと消えないこの感情『ジャニショに行ってみたい
』このときめきには是非お金と時間を使わせてください、という心持ちであった。

ついに秘密の花園へ‥

スマホで枠が空いていれば簡単な個人情報の入力を済ませると簡単に予約することができた。QRコードの画面は終始メラメラしており、なんのデコなん?って思ってたのですが、これは入場時にスクショではないことの照明になるのだった。予約完了の確認メールには予約時間の15分前に集合するよう指示されていた。予定の時間付近になると、隠しきれないヲタク感を纏った綺麗な女性たちがチラホラ‥(私は旅行に来た中国人の方をイメージした格好で挑んだ。悪目立ちした自覚はある)順次、地下へと案内されていくのだった。
心を失ったような、瞳に光がないスタッフさん(疲れてたのかな、失礼)が淡々と段取りを説明し、ついにヲタクたちが野に放たれる。二人組で来ている人もいたが、私のように一人で来てる人も半々くらいだった。年代は概ね10代〜20代、私も含めお姉様もちらほらおられた。ショップの内装のテンションや仕組みも若者ターゲットなのは明らかだし、今はネットでも公式グッズを購入できるので上記の客層も納得である。


This is 『なりふり構わず』

野に放たれた瞬間『晶哉ぁぁあああ』と全集中で20歳男性を探し出す私。
見つけたけど、BBAにはキツい一番下のZone。腰痛いし、体勢キープしんどいし勘弁してくれ!と思いながらも必死でQRコードを読み取る私。ジャニショそいう非現実世界で、世代を超え、この姿だけは、誰にも見せられない‥そいう意味での一体感が生まれていた。
それにしても、公式の写真のセンスに関しては各所から噂には聞いていたが『ここまでかい!』と思うくらい衣装、ポーズ、構図?写真に詳しくない私がみても『素材殺しもいいとこ』
女性誌とかのグラビアの方がビジュ良くないですか?でもなんかジャニーズにしか醸し出せないツッコミがいのある感じが中毒性を産むのだろうか。なんだかんだで1万円程お布施し、憧れのジャニショを去ったのだった。
内訳は、佐野晶哉70%、Aぇ! group5%、岸優太20%、木村拓哉5%(中居くんのお見舞いとSMAP再結成をキムタクに委ねた重いヲタク)

真価を問われるのは、ジャニショを出てからだ

そう、手にした写真やらグッズをどうするか‥私はずっと予習してきた。ジャニヲタさんの収納動画などを好んで拝見していたので、やってみたかった。手袋はめてファイリングしてみたかった。100均の額縁で飾ってみたかった。そうだ100均に行こう。眩暈がするような種類がある中、サイズを検索し該当する商品をGETし、無事帰還。興奮もそのまま、ファイリング。うん、楽しい。でもこれ見返す時あるかな、晶哉はスマホにいつでもいるしな‥ビジュもそっちの方が良いしな‥そして次の日私は自分でも思いも寄らない行動に出たのであった。

『わかる!!!』

ジャニショからのファイリングで薄っぺらいジャニヲタアハ体験を経た私は夜中の3時にネットプリントに勤しんでいた。そう、私のベイビーことGigi Hadidの抱えてた画像データを印刷してのけたのだ。しかも、A3サイズの大判からましかくプリントまで多岐に渡り印刷したのだ。そしてそれをファイリングして眺めては微笑み、また眺めては新たな発見があり、と晶哉では埋められなかった何かが満たされたのだった。恐らく、“憧れ”なのかな‥私は陰気で自己表現も苦手だし、何よりジジはモデルで、扱われる写真ひとつひとつが色彩豊かだったり構図が素敵だったり‥同じ『好き!集めたい!』にも人それぞれだななどと感じた明け方6時であった。

※営利目的はなく、個人の観賞用として舐めるようにして眺めております

『好き』のパワー

ジャニヲタのアハ体験と前述した通り、今回のジャニショ体験は、星の数ほどあるオタ活の中の1つで、その1つでさえ人によって楽しみ方が違うだろう。それでも30歳超えた良い大人の私に『好き』という気持ちだけでなく、行動を誘因するくらいジャニショという空間はパワーに満ち溢れており、今日も際どい体制でQRコードを読み取るジャニヲタが地球を回しているのだ。

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