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遊びも仕事も、せっかくだから勉強しながら【そこらへんのゲーム関係者 vol.12】

こんにちは、そめ吉です!「そこらへんのゲーム関係者」今回はフリーの2D/3Dアーティスト、Blender愛好家として活動されている安正まことさんにお話を伺いました!安正さんは業務委託にてお仕事を募集しています。ご興味ある方はsupport@nidan-jump.comまでお問い合わせください。それではどうぞ!


ほとんどの方は私を知らないと思いますので「初めまして、こんにちは!」
安正まこと(Yasumasa Makoto)です。

5年ほど東京のゲーム会社で働いたのち、関西の田舎に戻りフリーランスになりました。ゲーム開発では1枚の絵を数人で仕上げる分担作業が多いので特に代表作もなく、10年以上業界でフラフラしている無名の人です。縁の下の力持ちになれていれば幸いです。

テーマ1. あなたはなぜゲーム業界に?

年の離れた兄弟がいるので保育園ぐらいからゲームにどっぷりと浸かっている人生でした。この状態でゲーム業界に興味が向かないなんてないでしょう!

よく遊んだファミコンソフト:『くにおくんシリーズ』、『星のカービィ』、『ドラゴンクエスト』、初めて自分で選んだゲームは『スーパーチャイニーズ』

しかしながら幼少期は 絵を描く仕事=漫画 という認識でしたので漫画家になると豪語していました。なのに一本も漫画を完結しないまま高校生になり、適当に就職しようと考えていました。

自分は真面目な生徒ではないので授業の前に学校でネットサーフィンをしていたんですね。そこでふと「ゲーム会社ってどうなんだろう」と検索したらゲーム会社に就職するための学校が出てきました。

これだ!!と稲妻が走り、高校2年の頃に突然親に「東京に行くわ」と宣言したのでした(関西の田舎から送り出してくれてありがとう!)。そして東京のゲーム系の専門学校を経て、無事ゲーム業界入りが叶ったのでした。

面接では得意分野を言えると強いと思います。私の場合絵柄寄せが得意でしたので、数点真似した絵をポートフォリオに入れ面接中に「版権キャラクターを描きたいです」と言ったら「うちで働きませんか?」と誘って頂けました。

当時のポートフォリオの一部

テーマ2. その後はどんなことを?

私の得意分野は「人の絵柄の特徴を掴みながらそのキャラクターの魅力を引き出す」ことです。アニメーターに近いかもしれませんね。ただ、1枚の止め絵なので、常に動くアニメとは違いゲームの方が似せの判定はシビアです。

Award:Q 2023 に提出した作品

0→1より1→10が得意なのでアニメの現場のように設定がしっかりある案件はやりやすいです。やりたい事が明確な案件はとても嬉しいですね。

Blender Marketで販売予定のオリジナルキャラクター

しかし2Dの仕事となると、グラフィッカータイプのフリーランスはギャルゲー、乙女ゲーなどのノベルゲーム、もしくはスマホのアイドルゲームぐらいしか参加しづらいように感じます。少年漫画系の絵柄の作品に携わりたいと思うのですが、守秘義務が厳しいのか実績公開不可が多いので、実績を積み上げたいフリーランスの立場としては泣く泣く断念するのが現状です。

今のままでは楽に稼ぐことは難しいと判断し、パースが苦手なことと作画スピードの向上を狙いBlenderを活用しようと決意しました。

高校生の頃から3Dに興味があり、Metasequoiaで複雑骨折したキャラクターを1体作ったり、Mayaの体験版をダウンロードして「英語がわからーん!」と1日で挫折、Zbrushで粘土のような操作に慣れず数時間で終了…と何度も3Dには挫折させられました。

Blender2.7が出てきたころにはYouTubeに素晴らしいチュートリアルが沢山ありましたので、彼らのおかげで続けることができました。数年前にはできなかったことも技術の進歩によってできるようになる可能性があるので、年を跨いで何度も挑戦することはいいことです。そのあたりから講座を購入し、彼らの真似をすると学習効率がいいぞと気付き始めます。

3Dやプログラミングに関しては英語圏の方が情報が豊富なので、英語で耳からダイレクトに勉強ができたらすごく効率がよくなるなと思い、英語学習を考え始めました。

3~4年前に、英語を勉強した後の人生とそうでない人生を天秤にかけた結果、英語の先生を雇って本格的に勉強することを決意しました。今の英語力はネイティブの2歳児程度ですが、『Resonite』というVRゲームで海外の方との交流を楽しんでいます。

毎週土曜の夜に英語練習部屋を開いているのですが、アメリカ人、カナダ人、ドイツ人、日本人で各国のスイーツがどのぐらい甘いか比較したり、『ダンジョン飯』の話で盛り上がったり有意義な時間を過ごせました。
彼らの中には日本で働きたい日本語勉強中のゲームクリエイターもいるので彼らが成功することを願っています。

『Resonite』ではゲーム内でプログラミングができるので、英語ゲームを作ったり、数学の実験をしたり、一緒にアイテムを作ったり、英会話をしてみたい方には非常におすすめです(ただしハイスペックPCが必要)!自宅にサーバーを持っているような濃い人がごろごろいるので人材発掘にいかが?

こうして英語を学んだ結果素晴らしい講座に沢山出会えたので、本業のイラスト業でもいい影響がでました。

絵の技術を学ぶのに特化したサイト「Proko」

テーマ3. そこらへんのゲーム関係者として楽しかったこと

最近ようやく今までの成果が実を結んできているなと実感しています。その1つがBlenderを使ったアニメーション制作プロジェクトのRyan's Rescue Squad Saves Robot City From FIRE | Animation Episode 1です。


Blenderが楽しすぎてBlenderを使った仕事がしたいと常々言っているのですが、とうとう一日中Blenderを使えちゃう案件に招待されました!

プロデューサーの濱中さんには幾度となくフリーランス人生を救って頂いているので感謝してもしきれません。

彼らの案件の楽しいところは毎回新しいことに挑戦し、効率のいい作業方法を確立していく「実験しながらものづくり」を常にしているところなんです。非常に飽きっぽい私とはとても相性が良く、勉強しながら仕事もできる最高の現場です。是非続報も注目して頂けたらと思います。

個人的に今挑戦していることは自分のブランドを立ち上げることです。昨今税金や物価高の影響で受注だけでは生活していけないなとひしひしと感じます。

幸いなことに、器用貧乏が功を奏してキャラデザから販売まで自分1人でやろうと思えばできるなと判断したので鋭意制作中です。Blender Marketで販売する予定なのでその時は宜しくお願い致します!

最後はゲームではない内容でしたがBlenderを活用したゲーム開発の現場が増えることを期待しております。返信は引くほど速いので、何かご相談がありましたら気軽にお声がけ下さい。

この記事を書いた人

安正まこと|@83pikoru


安正さん、ありがとうございました!安正さんは業務委託にてグラフィックやBlender関連のお仕事を募集しています。ご興味ある方はsupport@nidan-jump.comまでお問い合わせください。

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