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決断の春

今年の春に退職する。
理由は、のちのちの記事に出てくると思うが、
この決断をするのに、たくさんの本を読み、
思考していた時間があった。

決断した後も、
それでよかったのかどうかと、
ぐるぐると考え続けていた。
上司に伝えてからが、もっと酷かった。
辞めない方がよかったんじゃないか、
これが本当によかったのか、と
あまりに不安定になって、心臓がドキドキして
朝早く起きてしまう日が何日か続いた。
朝の4時から、
「辞めないほうかよかったかなあ。」
と、妻に起こされる夫も大変だったろう。

退社すると言えば、
TBSラジオの堀井美香さんが、TBSをお辞めになる。
その発表の日の放送回(Epi74)で、
辞めると決めた後の、気持ちの乱高下の話を聞いていて、
「私も!私も!美香さん、おなじだよー。」と
聞きながらつぶやいていた。

そうなのだ。
私だけじゃないのだ。
何日も、何時間も心が揺れて、
時には気持ち悪くなるくらいになる決断が
人生には時としてあるのだ。

しかし、しかしだ。
このぐるぐると堂々巡りのように考え続けていた時間が、
本当にもったいない!と気づいたのは、今朝。
朝、ぼーっとしながら、
まだ決断が正しかったかどうかを考えている自分に
嫌気がさした。
そんなこと、今まで読んだ本に何度も書いてあったじゃないか。
出口治明さんも、赤羽雄二さんも言っていた。
決める前後に悩んで、アクションに出ないことが時間の無駄だと。


やっと気づいた。
決断をしたことを、うだうだ考えても前進しない。
この決断を、後から振り返って「正解だった」にするのは、
今、そしてこれからの行動だけだ。
未来の私が、今の私の決断を肯定できるか否かは、
これから何をするか、その1点なのだ。

腑に落ちた。
悩みの多くは、世間体だったり、周囲の人間の反応を気にしたりすることだったりすると、何かの本にも書いてあったが、その通りだ。
私が決断した後に心を奪われていたのは、周囲の反応への対応。
しかし、その人たちが私の人生にこれまでどれだけ関わってきていたか。
自分の人生は、自分で選びとっていかなくてはいけないのだ。

今朝、そんなことを考えていたら、
少し気分がよかった。
先伸ばしにしていた退職の手続きの電話も、朝1番にした。

いいぞ、私。
こうやって、ひとつずつ、私が手に入れたいものを手にしていくのだ。
がんばれ、わたし。




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