シンガポールで働くリアル⑤英語~第二の壁~

こんにちは、シンガポールで働く日本人、ニコールです。

シンガポールで働くリアル、3回目です。
前回はこちら。

1.  英語でもっとおしゃべりしたい

2年の終わりにはだんだん話せることが増えてきて「あれ、このままどんどんネイティブに近づいちゃう感じ?」と喜んでいました。

3年目に入ると、だんだん周囲のローカルからも「ニコールの英語はOK」と言ってもらえるようになり、話せている実感もだんだん湧いてきました。
このころの状態は、
・仕事の話なら知らない単語がほぼ出てこないので、話にもついていける
・ゆえに社内でのミーティングや議論ならばそんなに困ることはない
・社外や重要な会議での突発的な話だと緊張のせいでうまく話せないこともある
・英語の映画はまだ見るのがしんどい(アナ雪2を映画館で観ましたが、しんどかった。。。)
という感じ。

日常会話でも英語が楽しくて、英語でのランチや飲み会も苦ではなくなりました。むしろ「もっと英語話したい」「難しい言い回しやwhich/that構文とか使って話したい」などという変な野望も湧いてきて、前向きです。

ただ、2年目から発生した「突如して言いたいことがこんがらがる」という現象は引き続きちょくちょく発生。

なんでだろうなー、英語自体はうまくなってるのになー。まあでもそのうち治るかなーと楽観的に考えていました。

2. マイルストーンの不在とコミュニケーション課題の露呈

ただ、3年目も半ばを過ぎたころから、この「こんがらがる課題」、もしかして英語の問題ではないのではないか?と思い始めました。というのも仕事の中で、物事を整理し順序立ててロジックを組んだりすることもあるんですが、自分のロジックがおかしい、つながっていない、ということに気づくことが多く、「もしかしてこれが英語にも何か影響を与えているのかも?」と思うように。

英語は論理的な言語といわれていて、主語、述語、目的語の順で並ぶので結論が先に来るんですね。ただ、私は思考の癖的に「考えながら話し、話しているうちにまとめることが好き」なタイプ。重要なプレゼンや会議ならばそういう癖は出てこないのですが、社内のラフな会議の時にこのこんがらがる現象が良く起こるのから察すると「社内の会議だし、緊張せずに自分の好きなスタイルで意見をのべてもいーよねー」という気持ちになっているのかも。

ちなみに日本語でも実は同様の会議では考えながらしゃべっているのですが、やはり30年以上使ってきただけあって、日本語はそれでも整理整頓して話をまとめることができる様子。

新参言語である英語ではそのリカバリーが利かず、結果的に「#$%'x%mn%$V…( ゚Д゚)」となっているのかもしれない。

でもこれ、直すの難しくないですか??!

その仮説に行きついたとき、私は絶望しました。英語だってまだまだ発展途上なのに、ちゃんと話せるようになるためには、思考スタイルも制御しなくてはいけないなんて。。。。おぅのぅ。。。

そして同時に、ある程度まで話せるようになったこと、差し迫った危機感を感じなくなったせいか、「英語の能力開発で、次はどこを目指せばいいのか」という目標とマイルストーンも同時に見失いました。3年目の後半になり、英語力は踊り場を迎え、今も踊り場にいる感覚。。

3. 背伸びせずに付き合っていく

そんな状況で3年目も終わりに近づいていますが、英語はまだまだ発展途上。ただ、最近は映画やドラマも英語の字幕があれば問題なくみられるレベルにはなったので、2年目からは少しだけ成長したのかも。

ここからはどういう英語力を目指したいのか、そのためにどうやって英語をさらに磨いていくのか、など、考えなくてはいけないんでしょうね。

でも英語はあくまでもツール。自分らしく、あまり背伸びせずに自分に必要なことを少しずつプラスしていくのでもいいのかなと最近は考えたり。

英語の勉強で学んだことは、日本語だと普段意識していない「自分の話していることが(ニュアンスではなく内容レベルで)伝わるか?」ということを常に考えたり、「最低限、何が重要なことなのか」がよりシャープになるということ。母国語だと量を話せるからそこで担保できていたことが、英語になった瞬間に質というか要点が重要になるので、そういう視点の切り替えが発生するのは面白いなと。

また数カ月したら違う視点になっているのかもしれないと思うと、それはそれで楽しみです。

皆さんのご参考になれば。

ではでは('ω')ノ

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