記憶があるから愛しく美味しい
昭和53年に建て替えた実家の台所には、備え付けられたガスオーブンがありました。穴からチャッカマンのようなもので(当時はチャッカマンなかったです)火を着けるのだけどボッ!と音がして怖かったです。穴から火が見えて、着いたかどうか確かめてました。
母がそのオーブンでパンやケーキを焼いてくれました。私は10歳ぐらいで、母は36歳。バターの塊のようなイースト菌を使い、大きなまる型のタッパーウェアを、タオルでくるみコタツの中で発酵させてました。
母は電子レンジというものを知らずに亡く