お話を元に絵を描く
昨年の10月から絵本を学んできて、
早くも1年が経ちました。
1年だけでは、ほんのつま先程度しか絵本のことを
知れていないんだろうなと思うけど、
私にとっては沢山学ぶことができました。
中でも特に実感したのは、すごく単純だけど
1本のお話を作ることや言葉を選ぶことは
1枚の絵を描くことよりも
ずっとずっと難しいということでした。
今日は個展の作品について綴りたいので
絵本ではなく「絵」について話したいのですが
今までの私は、今の気持ちや美しい情景、思い出などを
心のままに1枚の絵に収めることが得意で
それをどう表現するかを技法だったり
デッサンだったりで、高めていく方に力を入れてきました。
(絵本教室に行く前はデッサン教室に通っていた)
でも、絵本教室に通い始めてから
今まで私が力を入れてきたことに加えて
1枚の絵にストーリー性を持たせることも
大切なんだと知ることができました。
「心の温まる絵を描こう」と思ったら
今までの私は、温かな世界観をイメージをしつつ
絵の見た目の綺麗さも重視してきました。
それも大事なことだけど、
今この絵の中にいるキャラクターは
この前に何があったのか、どうしてここにいるのか
このあと何をしようとしているのか
どういう気持ちなのか、何を訴えているのか
そういう部分をもっと真剣に掘り下げなければならないと思いました。
そのためには、今までのように
頭の中のイメージをふわりと絵にするのではなくて
1つのお話や言葉を完成させてそのワンシーンを
切り取った絵を描かなければならないと思いました。
今回の個展では、作品一つ一つに
小さな二つ折りの紙を下げています。
紙をひらくと、絵の元となったお話が書いてあります。
短い文章だし、意味が伝わらなかったらどうしようと
思ってこれまで通り絵だけを展示しようか迷ったけれど
言葉も添えることにしました。
ぜひ手に取って、読んでいただけたらうれしいです。
個展 ⌠ GLOW GLOW ⌡
11.18sat~12.3sun
ハニカムブックス @honeycombbooks
11月、兵庫の古書・雑貨店ハニカムブックス様で
個展をさせて頂けることになりました。
個展のテーマは「灯り」
心の奥にある、温もりや優しさを作品に込めました。
やわらかな灯りにいつも心が包まれますように。
ご来場お待ちしております。
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